急性アルコール中毒の対処法とは? 3つのポイントはコレ!
「自力で立てない、ろれつが回ってない…」
身近な人がこんな状態になったら要注意です。この状態でさらにお酒を飲み続けると、「急性アルコール中毒」になるかもしれません。ひどければ意識がなくなったり、死に至ることも・・・
手遅れになる前に適切な対処をしておきたいですよね!飲みすぎないことが一番ですが、いざ飲み会になるとなかなかそうはいかないのが現状。
急性アルコール中毒の対処法、それは・・・
- 吐かせる
- 水を飲ませる
- 救急車を呼ぶ
この3つをただ実践すれば良いということではありません。それぞれに適切な対処のポイントがあります!
今回は急性アルコール中毒の正しい対処のポイントを知っておきましょう!
■急性アルコール中毒の対処法①:横向きにして吐かせる
お酒は体内への吸収が早く、飲んでから30~40分程で吸収されてしまいます。そのため、吐き気があれば、少しでも早く吐かせることで血中のアルコール濃度を下げることができます。
その際のポイント。それは・・・
横向きにして吐かせる
ことです。
仰向けに寝ると、吐いた物が喉に詰まってしまい、窒息死の危険性があります。横向きの体勢であれば、たとえ本人の意識がなくても、吐物が自然と口から出ていきます。服のボタンを外すことや、ネクタイなどを緩めることで、呼吸を楽にしてあげましょう。
■急性アルコール中毒の対処法②:常温の水を飲ませる
水を飲ませることで、血中のアルコール濃度を少しでも下げましょう。意識がなくなる前には次のような兆候が現れるものです。
- ろれつが回らない
- 同じ話を繰り返す
- まっすぐ立てない
- 激しい嘔吐
- ぐったりしている
この状態になったら、お酒はストップ。すぐに水を飲ませるようにしましょう。その際は、冷たい水は避け、常温の水を飲ませるのがベストです。
というのは、急性アルコール中毒になると、血管が拡張することで体温が下がるためです!冷たい水だと体温が下がって危険な状態になりかねません。
■急性アルコール中毒の対処法③:救急車を呼ぶ
「救急車を呼んで大ごとになったらどうしよう?」「救急車を呼んだのに大したことがなかったら恥ずかしい・・・」そんな思いもあるかと思います。このように、救急車を呼ぶことをためらったせいで死亡につながった例もあります。
なので、下記のような症状が出ていたら、一刻も早く救急車を呼びましょう。
- 意識が朦朧としている
- 体温が下がり、全身が冷たい
- 呼吸が早い・浅い
- 声をかけても反応がない
- 強くつねっても反応がない
救急車を呼ぶタイミングに明確な決まりはありません。これらの症状まではいかないけれども、もしかしたら危ないという場合は、いつでも救急車を呼ぶことを常に頭に入れておきましょう。
緊急事態かどうか判断に迷う場合がありますよね。そういった場合には、救急相談センターに連絡をするとよいでしょう。相談医療チーム(医師・看護師・救急隊経験者など)が、24時間年中無休で対応しています。番号は、
#7119
です。ただし、現状では東京都・北海道・愛知・奈良・大阪の5都市のみの対応です。
それ以外の場合でもご安心を!その他の都道府県の場合は、119番に電話をするとよいです。電話をした段階で救急車が必要かどうかの判断を仰ぐができるので、落ち着いて症状を伝えましょうね。
■まとめ
急性アルコール中毒の対処法について振り返っておきましょう。
仰向きだと嘔吐物が喉に詰まり、呼吸困難になる恐れがあります。横向きの体勢であれば、嘔吐物は嘔吐物が無理なく口から出ていきます。
意識がある場合は、可能な限り水を飲ませて少しでも血中アルコール濃度を下げるようにしましょう。急性アルコール中毒になると、体温が下がってしまうため、常温の水を飲ませるのがベストです。
意識が朦朧としている、体温が下がって全身が冷たい、呼吸がおかしいなどの症状があれば、すぐに救急車を呼びましょう。「大々的になるとマズい…」などといった体裁を気にしている場合ではありません。「死に至る可能性がある状態」である事を認識しましょう。
「人間関係を考えると断りづらい」「飲まないといけない雰囲気がある」という場合もあるかもしれませんが、自分の身を守ることを最優先に考えましょう。これ以上飲めないというときには、断る勇気を持つことが大事ですよ。もちろんあなた自身もお酒を強要することはないようにしましょうね!
お酒は強要せず、無理をせず、楽しく飲むようにしていきましょうね!
タグ:アルコール