足の血栓による症状とは?この2つが出たら要注意!

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「足に違和感を感じるんだけど、もし血栓だったらどうしよう・・・」

血栓で怖いのが「エコノミークラス症候群」や「肺塞栓症」という病気につながる可能性があることです。これらの病気で恐ろしいのが、

命の危険に及ぶほどの事態

になり得ること。

 
実は血栓の9割以上は下肢(太ももの付け根からつま先まで)の静脈内にできるのです。しかし、血栓が形成されていても、自覚症状を感じづらいことが厄介なところ。ちょっとした足の違和感だけでも血栓ができている場合が・・・

そのため、足の血栓に少しでも早い段階で気づくことが大切です。というのは、足にできた血栓が血管を介して上半身まで移動するからです。そうなる前に、いかに早く足の血栓に気付くことができるかが非常に重要!

そのサインを絶対に見逃さないためにも、足に血栓ができた場合に現れる症状をしっかりと知っておきましょう!

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■足の血栓を見つけるための2つの症状

足の血栓によって引き起こされる症状は主に2つあります。それは・・・

  • 足のむくみ
  • 足の痛み

です。早い段階でこの2つの症状に気付くことによって、リスクを未然に防げる確率がグーンとアップします!そうすれば、病院の検査で血栓の早期発見につなげることができますよ。

 
見過ごされやすい自覚症状のため、いかに早期に気付くことができるかが鍵!血栓が原因で手遅れにならないよう、それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

足の血栓症状①:むくみ

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足の血栓による1つめの症状は「むくみ」です。

足の静脈に血栓が形成されると、血液の流れが滞って足にむくみが生じます。見た目で分かる状態としては、静脈の血液がたまるため、皮膚の色が青紫色になることがあります。

ひどくなると、夜間や朝方に足がつりやすくなるのも特徴です。むくみのせいで傷が治りにくかったり、慢性的なむくみが続くことで皮膚や皮下組織が硬化してしまうという弊害症状もあります。

 
むくみの自覚症状はわかりにくく、初期段階では足のだるさや疲れやすさを感じることです。ちょっとしたことだから大丈夫だろうと見過ごしてしまいがちなので、違和感を感じたら血栓の可能性も頭に入れておきましょう。

 

■足の血栓症状②:痛み

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足の血栓による2つめの症状は「痛み」です。

血栓によって足の静脈の血流が滞ると、疼痛圧痛といった痛みが生じることがあります。どの部位(足首、太もも、ふくらはぎなど)に血栓ができたかによって、痛みの出る部位が異なります。

痛みの種類としては鼓動に合わせたズキンズキンとした痛みの場合が多いです。ひどい時には夜眠れないほどだったり、触るだけで飛び上がるほどに痛いレベルになることもあります。このくらいに進行すると、服の脱ぎ着も辛かったりと日常生活に支障を及ぼすレベルなので、否が応でも病院へ行くことになっているでしょう。

痛みの症状も軽いうちは筋肉痛や関節の痛み程度の軽度なものなので、自覚症状に気づかないことが少なくありません。そのため初期段階には血栓に気づかない場合が多いのです。

 
足のむくみや痛みなどは疲れている時などによくあるので、見逃しがちなのが怖いところ・・・もし血栓ができていた場合、初めは軽い症状だったとしても、悪化すると非常に危険なのです。

続いて足の血栓が悪化するとどのような深刻な状態につながるのかを見ていきましょう。

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■足の血栓症状が悪化すると!?

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血栓の恐ろしいところは、足にできた血栓が肺の動脈まで移動して血管を塞ぐ「肺塞栓症」につながります。この肺塞栓症は、飛行機などで長時間旅行する場合だと「エコノミークラス症候群」とも言われているんですよ。飛行機に限らず、自動車運転や災害時に狭い場所でじっと座っていることを余儀なくされる場合などでも起こる症状です。

血栓が肺動脈を塞ぐと、肺の酸素を血中に取り込むことができなくなるため、窒息状態となってしまいます。結果として、呼吸困難・動悸・胸の痛み・失神などを引き起こすことにつながります。ひどい場合には、

呼吸ができずに心臓が停止すること

がある恐ろしい症状です。

肺の血管に血栓が詰まった時に、どんな症状が現れるかについては、下記の記事をご参照くださいませ。
⇒ 肺血栓による症状とは?怖い怖い3つがコレ!

 
長い時間同じ姿勢で座ったままでいる環境の時には足の血栓ができやすくなります。そのような状況にある時には、

足の「むくみ」や「痛み」のサインには要注意!

 
少しでも兆候を感じたら、下記のようなことが有効ですよ。血液をポンプのように送り出す効果があります。

  • 足をぶらぶらと動かす
  • 足の指先を握って開く動作を繰り返す
  • ふくらはぎを揉む

 
それでも血栓ができやすい人がいるのが実際のところ。血栓の予防に関しては下記の記事もご参照くださいませ。

血栓を予防する食べ物に関する記事もあります。こちらもご参照くださいませ。
⇒ 血栓予防の食べ物とは?効果的なのはこの3つ!

少しの心がけで命に関わるリスクを大幅に軽減できるので、ぜひ覚えておきましょうね。

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■まとめ

足の血栓による症状にはどんなものがあるのかを振り返っておきましょう。

足の血栓症状①:むくみ

むくみ」のサインとして・・・

◎ 皮膚の色が青紫色になる
◎ 夜間や朝方に足がつりやすくなる
◎ 初期症状として足のだるさや疲れやすさを感じる

などがあります。

足の血栓症状②:痛み

「痛み」のサインとして・・・

◎ 足首・太もも・ふくらはぎなどに疼痛や圧痛が起こる
◎ 脈のタイミングでズキンズキンとした痛みがある
◎ 初期症状として筋肉や関節が痛む

などがあります。

 
これらのサインがあった時には、下記のことを行うと足の血液の流れをよくする効果があります。

  • 足をぶらぶらと動かす
  • 足の指先を握って開く動作を繰り返す
  • ふくらはぎを揉む

血栓ができてから早い段階で対処をすることで、「肺塞栓症(エコノミークラス症候群)」になるリスクを軽減することができます。早期の対策をして用心していきましょうね。

糖尿病の方や血糖値が高いと言われたことがある方は、特に要注意!糖尿病を患っていると、血栓が出来やすくなるのです。

糖尿病と血栓の関係に関しては、ぜひこちらもご参照くださいませ。
⇒ 糖尿病と血栓の関係とは?血管の状態によってリスクが増大!

また、血栓を予防する薬がありますが、よいことばかりではありません。どうしても副作用がつきものです。この内容に関する記事はこちらをご参照くださいませ。
⇒ 血栓の薬の副作用とは?注意すべき特徴がコレ!

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12 Responses to “足の血栓による症状とは?この2つが出たら要注意!”

  1. 香川峯子 より:

    2月に主人が入院し毎日病院に通っていたところ足の指が詰まるような痛さを感じて、その後くるぶしから下がむくみ痛む場所が移動する。マッサージと湿布を接骨院でしてもらっているが、決定的には改善されていない。
    この痛みが発生する前から親指がしびれていると感じていた。

    • NISHI より:

      香川 様

      コメントありがとうございます!

      もしかすると足に血栓ができやすい体質になっているのかもしれません。

      マッサージや湿布では逆に症状が悪化する危険性があります。
      マッサージでは血栓を肺に飛ばしてしまう可能性があり、湿布では温湿布ではないと
      血液循環の改善効果は期待できません。

      血栓ができているかどうかの検査として、超音波検査(エコー)・CT・MRI・血液検査などがあります。

      参考になれば幸いです。

  2. たまこ より:

    参考になりました。
    一昨日の昼過ぎに家族の左足の一部がいきなり腫れ上がりました。
    次の日に症状が悪化(左足全体が腫れていました)した為、かかりつけの医者にかかったところ
    総合病院への紹介状を貰い、またその次の日、総合病院での検査の結果緊急入院となりました。
    約2日半で治療となったので早期発見となったそうです。
    先程から血栓について色々調べていた所ここのブログへ辿り着きました。
    初期症状は痛みは無かったものの、むくみは確かにありました。
    血栓は肺に達していなかったのが不幸中の幸いでした…
    怖い病気ですね…

    • NISHI より:

      たまこ 様

      コメントありがとうございます!

      大事に至る前でよかったですね^^
      足の血栓は気づきにくいですが、コレステロール値が高い場合や動脈硬化がある方などは、特に血栓ができやすい傾向にあります。

      再度血栓が出来る可能性もあるので、足の症状によるサインを見逃さないようにすることが大切です。

      健康の気になるあれこれ管理人
      ニシ

      • たまこ より:

        お返事ありがとうございます。
        現在点滴での治療中で、ご飯も食べる事が出来ていますし、元気そうでひと安心です。
        血栓自体は知っていましたが身内がなって初めて恐ろしさに気付かされました…
        再発予防にもまたブログを参考にさせて頂きます!

        • NISHI より:

          たまこ 様

          ご返信ありがとうございます!

          血栓が出来ないように予防することが特に大切です。
          血栓を予防する食べ物に関する記事もありますので、
          よろしければご参照くださいませ。

          健康の気になるあれこれ管理人
          ニシ

  3. けい より:

    私は49歳、2011年の震災からの交通マヒから自転車、ランニング、スイミングと初めてトライアスロンを競技として行っています。
    ここ2年くらいの症状ですが走り始めに股関節辺りの血管が詰まったような痛みが起きふくらはぎが攣りそうな痛みに変わります、痛みつつもしばらく走っていると痛みも引きなんら症状もなく走れるようになります。
    先日10kmのロードレースに参加したとき、走り始めの1kmで発症、2kmはリタイアしたいと思う痛みで歩くも少しずつ癒え最後は何とも無かったかのようにゴール出来ました。今回の痛みは酷く心配になったのでネットで見て質問いたしました。
    下腿静脈瘤の初期症状なのかや別の何かがあるのかアドバイスいただきたくお願いします。

    • NISHI より:

      けい 様

      ご質問いただきありがとうございます。

      運動中に痛みが出たり引いたりするのですね。
      申し訳ありませんが、私では分かりかねますので、専門医を受診されることをおすすめします。
      診療科としては、血管(動脈・静脈)の疾患を専門に扱う血管外科がよいかと思われます。

      健康の気になるあれこれ管理人
      ニシ

  4. […] 足の血栓による症状とは?この2つが出たら要注意! […]

  5. アケミ より:

    昨夜夜中、トイレに起きようと足を動かした途端、足の下から太ももにかけてきつく攣るような痛みが発生し、痛みのため脂汗がでて、動けませんでしたが、やっとトイレを済まし、血圧を測ると上が105と低く(いつもは140~150位)ベッドで安静にして水分補給をして少し落ち着いてまた測たら178/100と高くなり、またしばらく30分くらいして血圧測ると141/80になってやっと落ち着きました。これは血栓でしょうか?仕事の時は着圧靴下をはいてますのでむくみはありません。
    2年前にも一度同じことが起きました。ご指導よろしくお願いいたします。76歳パート

    • NISHI より:

      健康の気になるあれこれ管理人のニシです。
      コメントをいただきありがとうございます。

      いただいた情報だけでは何とも言えませんが、血栓による影響ではない気がします。
      というのも、下肢の血栓は同じ体勢で長時間座っていることによって、静脈の血液の流れが悪化して形成されやすいからです。

      一般的に寝ている時は下肢の血流は良好(重力の影響を受けない)であるため、血栓は作られにくいです。

      参考になれば幸いです。

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