血栓による脳梗塞の症状とは?起こり得る危険な5つがコレ!
「血栓によって脳梗塞になると、どんな症状が出るの??」
病院にいると、脳梗塞という単語を聞くことって意外と多いんですよね(^^;) それだけ脳梗塞を患う患者さんが多いということなのかなぁと思います。
命を落としたり、後遺症が残ることがあったりと、かなり怖い疾患なんですよ!
血栓によって脳へ血液を送る血管が詰まることによって、脳梗塞が発症する可能性があります。実際、どんな症状が起こるのでしょうか?
主な症状が次の5つ。それは・・・
- 運動障害
- 言語障害
- 感覚障害
- 視野障害
- 嚥下障害
どれも日常生活に大きく支障が出てしまう危険な症状!あまり聞きなれない名称が多いと思うので、それぞれの症状について詳しくお伝えしていきますね。
今回は血栓による脳梗塞の症状について見ていきましょう!
■症状①:運動障害
脳梗塞で最も多い症状が運動障害。
脳梗塞で起こる運動障害の場合、体の片側に力が入らない半身不随の状態になる場合が多いです。
半身不随は、脳の障害が起きた方と反対側に症状が現れます。それは、脳の神経が延髄という場所で交差して、反対側の部位を支配するから。
思うように体を動かせなくなるため、手に力が入らず物を上手くつかめなくなったり、足がもつれて歩きにくくなるといった症状が出ます。
■症状②:言語障害
言語障害には構音(こうおん)障害と失語症の2種類があります。
構音障害とは、ろれつがまわらなくなる障害のこと。発声を司る箇所の脳の働きに障害を受けることが原因です。
失語症とは、言葉の生成・理解に関する障害のこと。言語中枢という部分の障害によって、他人や自分の話すことが理解できない・言葉が出てこないと言った症状が起こります。
言語中枢は読み書きの能力とも関係しているので、失語症が起こった場合、同時に文字の読み書きにも影響が出る可能性があります。
■症状③:感覚障害
人の感覚には、温度覚・痛覚・振動覚・触覚・位置覚などがあります。これらの感覚に障害が生じるのが感覚障害。
痛みを感じにくい・触っているかどうかわからない・しびれるといった感覚の異常が生じます。
感覚の情報は、神経が脊髄で交差して脳へ伝達されます。そのため、運動障害と同じく体の片側に起こるのが特徴です。
■症状④:視野障害
脳梗塞により起こる視野障害には、視野の半分だけ欠けるという特徴があります。これは、両目の同じ側の視野が半分欠けてしまい、右か左の半側しか見えないという状態。
人の目は視神経を通って大脳へ情報を伝達していますが、脳梗塞によってこの神経の情報がストップしてしまうと、視野障害が生じます。
半分だけしか見えないため、見えない側の壁や物にぶつかる危険性があります。また、読書をする時に一行文章を読み、次の行に移るときに位置がわからないということも。
視野が半分欠けることによって、日常生活に大きな支障が出てしまうのです。
■症状⑤:嚥下障害
嚥下(えんげ)障害とは、食べ物や飲み物を摂取した際に問題が生じる障害。
食べ物や飲み物を上手く飲み込むことができず、むせやすくなる症状が出ます。
人間は物を飲み込む時に、舌を使って食物を喉に送ります。そして、喉の蓋の役割を担う咽頭は、物を飲み込むときにだけ開いて食道へと送ります。
物を飲み込むという動作は、このようにいくつもの作用が関係しています。
脳梗塞によって、この運動に関わる神経や筋肉に障害が生じると、物を上手く飲み込むことができなくなるのです。
■まとめ
血栓による脳梗塞の症状について振り返っておきましょう。
① 運動障害
② 言語障害
③ 感覚障害
④ 視野障害
⑤ 嚥下障害
血栓によって脳梗塞が起こると、上記のような障害を引き起こす可能性があります。部位も症状も本当に様々で厄介ですよね(;_;)
これらは、どれも日常生活に大きな支障を及ぼす症状。どんな症状が起きるかは、血栓がどの部分の脳の血管を塞いでしまうかによって異なります。
脳梗塞で言語障害(構音障害)を患った患者さんを見たことがありますが、本当に話すのが辛そうでした。言いたいことはしっかりあるのに、言葉で表現できない状態なんです(+_+)
脳梗塞を発症させないように、血栓を作らない生活習慣を心掛けていきましょう!
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