熱で関節痛を伴う原因とは?それは体からのサイン!
「熱が出ると関節が痛くなるんだけど、何か原因があるの??」
私の友人に、熱が出ると腕や足の関節が痛くなりやすいという人がいます。どこかにぶつけたりしているわけでもないのに、なぜかどこかしらの関節が痛くなりやすいとのこと ^_^;
「微熱では起きないけど、38度以上あると結構起きるんだよね。」ということも言っていました。熱が下がれば関節痛も治るため、さほど困っている様子ではありませんでしたが、やはり気になるようです。
私も「何か原因があるのかな?」と疑問に感じました。他の病気が隠れているのではないかと不安にもなりますよね。そこで…
熱と関節痛との関係性
についてリサーチしました! そこで分かったことは、その原因は体から発せられている「サイン」ということ。それがどういったことなのか気になりますよね。
そこで今回は熱で関節痛を伴う原因についてお伝えしていきますね。
■熱が出ると関節痛が出るのはなぜ?
熱が出ると関節痛が出るのは、免疫細胞の働きが原因となっています。
ウイルスが体に侵入すると、ウイルスから体を守るためのサイトカインという物質が分泌されますが、この物質の過剰な分泌は臓器の機能不全につながる恐れがあるのです。そこで過剰な分泌を抑えるため、同時にPGE2(プロスタグランジンE2)というサイトカインの生成を抑制する物質も分泌されます。
このPGE2は関節の痛みを引き起こす作用があります。つまり、熱が出て関節の痛みを感じたら、それは…
体がウイルスと闘っているサイン
ということが言えるのです。
多くの場合、熱が下がりだすのと同じ時期に、関節の痛みも始まります。しかし、関節痛が出ている最中は、何か対処をしなきゃと思いますよね。
そこで、続いては風邪の関節痛の対処法を見ていきましょう!
■風邪による関節痛の対処法は?
風邪で関節が痛む場合にはどのように対処したらよいのでしょうか?
この種の関節痛は風邪による熱が下がれば自然に治るので、過度の心配には及びません。
痛みがひどい場合には鎮痛剤が含まれた風邪薬を服用しても良いですが、まずは痛みをなくすことよりも風邪そのものの治療に専念するようにしましょう。
痛み止めに頼って無理に活動すれば、体が発するサインを無視することになるので、まずは風邪が早く治るように休息をとることが一番大切です。
これらの関節痛以外に、特に注意したい関節痛があります。
それはどういった場合の関節痛なのでしょうか? 続いて見ていきましょう。
■注意すべき関節痛は?
風邪の関節痛は痛みがあまり強くないため、さほど心配する必要はありません。しかし、風邪とは少し異なり、注意したい種類の関節痛もあります。それは・・・
インフルエンザによる関節痛
コレです!
インフルエンザの特徴は、痛みの強い関節痛が全身に現れるのが大きな特徴です。
大人の場合は一週間程で自然治癒しますが、高齢者や小さな子供などは免疫や体力が弱く、危険な合併症を起こす可能性もあるため、病院での受診が必要となります。
インフルエンザによる関節痛は、解熱鎮痛剤を服用した方が良いです。というのは、痛みが強いため、我慢をするのが大変になる可能性が高いからです。
また、インフルエンザは他の人への感染力も強いため、大人であっても疑いを感じたらすぐ病院で診察してもらうのが安全です。関節痛の他にも悪寒・頭痛・筋肉痛など全身症状が激しく見られる場合には、早めに病院へ行くようにしましょうね。
この関節痛もインフルエンザの症状が治まれば、回復してきます。風邪の時よりも、痛みが強い関節痛であるため、長引かないように早めに対処していきましょう。
⇒ インフルエンザの関節痛はどう対処すればいい?この2つがポイント!
ただし、風邪の他の症状が良くなった後も、関節痛だけがいつまでも残る場合には、自己免疫性疾患である膠原病や関節リウマチといった病気の可能性があります。その場合には、早めに病院で相談することをおすすめします。
■まとめ
発熱時に関節痛を伴う原因について振り返ってみましょう。
ウイルスが体内に侵入
↓
ウイルスから体を守る物質であるサイトカインが分泌
↓
サイトカインを抑える PGE2(プロスタグランジンE2)が分泌
↓
PGE2には関節痛を引き起こす作用
熱が出たときに関節が痛むのは、体の免疫機能が正常に働いている証拠。湿布などを貼っても意味はなく、熱が下がって体調が回復すれば関節痛もほどなく治まるはずなので、まずは体を休めることを第一に考えましょう。
ただし、発熱が治まったあとも2週間以上も関節痛がおさまらないような場合は、他の病気が関係している可能性があります。少しでも不安に感じたら適切に病院を受診しましょうね。
⇒ 全身の関節痛の原因とは?考えられる主な病気がこの3つ!