こたつで風邪をひく原因とは?寝ると危険な理由を徹底解明!
子供の頃に「こたつで寝ちゃだめ!」と怒られた記憶はありませんか?
こたつで寝ると風邪をひくと言われていますが、本来体を温めてくれるはずのこたつで風邪をひいてしまうというのは本当に根拠があるのか疑問に感じている方もいると思います。
実はこたつの中に長時間いると、大量の汗をかいてしまい、体の水分が抜けて脱水症状のようになってしまうのです。
こたつでつい寝てしまったときに、喉がカラカラになって目が覚める経験をした方も多いと思います。
それが風邪とどういう関係性があるのでしょうか?
実際にその原因を知ると、人から注意されることのない大人であっても、気を付けたいと思うようになるはずです。
そこで今回はこたつで風邪をひく原因とその対策についてご紹介します。
■こたつで風邪をひく原因とは?
こたつで寝ると風邪をひいてしまうのには、次のような段階的な原因があります。
まず、長時間こたつに入っていることで体が持続的に温められます。
人は寝ている時は低体温になり汗の量も減るものですが、こたつで温められつづけているため、不必要な汗をかくことになります。
このかいた汗が蒸発し、体は脱水状態となります。
そうすると乾燥した口腔・鼻粘膜は呼吸を通してウイルスが侵入しやすい状態となってしまいます。
そして風邪をひいてしまう、ということになるわけです。
こたつの中でかいている汗は不感蒸泄といって皮膚や気道から蒸散することが多く、汗をかいた実感がありません。
しかも寝ているので体の変化に気づきにくく、風邪をひきやすい落とし穴であると言えます。
それではこたつの中では体はどのような状態になっているのでしょうか?
更に詳しく解説していきたいと思います。
■こたつの中の体の状態は?
本来人は寝ている時は体温が下がるものですが、こたつに入っているため体温が下がらないという異常な状態が起きています。
そこで体は体温を下げるために汗をかきます。
しかし、こたつで引き続き体は温められつづけているため、さらに汗をかいて体温をさげようとします。
それでも体は温められ続けるため、より汗をかいて体温を下げようとします。
すると、のどや鼻などの呼吸器系は完全に水分不足となり、免疫が働きにくくなります。
免疫が働きにくくなった状態で、乾燥した口腔・鼻粘膜からウイルスが侵入して風邪をひくこととなるのです。
とはいっても冬の寒い日にこたつに入ると、ついついうとうととしてしまい、こたつから中々出られなくなりますよね。
どうしてもこたつで寝てしまうという方はどうしたらいいのでしょうか?
こたつの風邪対策についてもご紹介したいと思います。
■風邪を予防するための対策
風邪を予防するためにおすすめなのは、こたつで寝る前にスイッチを切るということです。
そうすれば、上記のように体の温度が上がり続けることを防ぐことができます。
こたつの温度をあらかじめ上げておいて、寝る前にスイッチを切れば、寝つくまでは温かい状態で過ごすことができます。
それが難しい場合でも、温度設定は「小」〜「中」辺りにしておくようにしましょう。
「こたつが冷えると風邪を引くのでは?」と思われるかもしれませんが、温度が下がれば自然に目が覚めますのでその方が健康的であると言えます。
どちらの場合にしても、上半身は毛布や布団をかけておくようにしましょう。
下半身との温度差が少なくなるため、風邪の予防に効果があります。
■まとめ
こたつで風邪をひいてしまう原因について、再度確認しておきましょう。
こたつで体が持続的に温められる
↓
体温を下げるために汗をかく
↓
こたつで体が温められる
↓
不必要な汗をかき続ける
↓
汗が蒸発し、体は脱水状態となる
↓
乾燥した口腔・鼻粘膜からウイルスが侵入
↓
風邪をひく
汗をかき続けることがこたつで風邪をひく直接的な原因になっていたのです。
しかし、汗をかいている自覚はなくとも、短時間で汗が蒸発するために気が付かない場合が多いです。
そのため、こたつのスイッチを切る、もしくは最低限として温度設定を「小」〜「中」辺りに設定するようにしましょう!
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