朝に血圧が高い原因とは?代表的な可能性がこの3つ!
「朝に血圧が高いのはどうして??」
病院の患者さんで、寝起きに血圧を測ると高い値が出るという方がいます。何で朝に高い値が出るのか気になっているとのこと。
私自身しっかりと原因を把握したいと思い、調べてみることにしました!
朝に血圧が高い場合には、どんな可能性が考えられるのでしょうか?主な原因がこの3つ。
- 体が寒さを感じる影響
- 高血圧薬の影響
- アルコールの影響
原因を知って解消につなげていきたいもの。思い当たる原因がないかチェックしてみてくださいね(^^)
今回は朝に血圧が高い原因について見ていきましょう!
■原因①:体が寒さを感じる影響
1つ目の原因は体が寒さを感じる影響。
寒さを感じると、体内の熱が外部へ逃げるのを阻止する働きをします。血管が収縮することによって、細くなるのです。
血管が細くなった分、血液を送るために大きな力が必要になります。その結果、血圧が上がるということ。
体感温度と関係があるため、寒さを感じやすい夏や冬に起こりやすい現象です。
夏はクーラーや扇風機をつけながら寝ている場合に、注意が必要。朝には体が冷えていて、血圧が上がる可能性があります。
また、冬は室温が低く朝方は特に冷えるため、血圧が上がりやすくなります。
■原因②:高血圧治療薬の影響
2つ目の原因は高血圧治療薬の影響。
高血圧治療薬というのは、血圧が上がるのを抑える薬のことです。薬を服用してから体内で分解されるまで、効果を発揮します。
薬の持続時間の影響で、血圧が高くなる場合があるのです。
高血圧治療薬は種類によって、持続時間が異なります。持続時間が短い薬の場合は要注意。
夜に服用した薬の効果が朝に切れてしまうと、朝に血圧が高くなるということが起こり得ます。
例えば、効果が12時間持続する薬を夜6時に服用した場合、朝7時に血圧測定をすると、血圧が高くなっているという具合です。
そうならないためには、薬の特性をしっかりと理解しておくことが大切。
薬の用量・用法・効果をしっかりと頭に入れておきましょうね!
■原因③:アルコールの影響
3つ目の原因はアルコールの影響。
前の晩に飲酒をした場合、朝に血圧が上がる可能性があります。翌朝に血圧が高くなるのは、酒に含まれるアルコールが影響しています。
アルコールには血管を拡張させる作用があるので、酒を飲んだ直後は血圧が下がります。しかし、酔いが冷める頃には、逆に血管が収縮します。
そのため、酒を飲んだ翌日の朝には血圧が上がる可能性が高いということ。
高血圧症で、酒をたくさん飲む人は要注意です!
朝に血圧が高くなる原因3つをご紹介しましたが、元々朝は血圧が高くなりやすい時間帯でもあります。
次の章でその理由を見ていきましょう!
■元々朝は血圧が高くなりやすい!?
一般的に血圧は夜に測定するよりも、朝に測定した方が高い値が出ます。
朝に血圧が高くなりやすいのは、どうしてなのでしょうか?それは・・・
血圧を上げるホルモンの影響
朝は血圧が高くなりやすい時間帯であるのは、体を活動させるためのホルモンが分泌されることにより起こります。
具体的には、コルチゾールやノルアドレナリンといったホルモン。
血圧を上げることによって、日中の活動開始に備えるための生理的な反応となのです。
毎朝同じような朝の時間帯に血圧測定をしているのであれば、問題はありません。しかし、普段は夜に測定しているのに、たまたま朝に測定したら高かったという場合は要注意。
朝は元々血圧が高くなりやすい時間帯である旨を頭に入れておくことが必要です。
朝は夜と比べて血圧が高くなりやすいことと、ご紹介した3つの原因を頭に入れておきましょうね!
■まとめ
朝に血圧が高い原因について振り返っておきましょう。
① 体が寒さを感じる影響
② 高血圧薬の影響
③ アルコールの影響
それぞれの原因のメカニズムについてまとめてみました!
【原因①:体が寒さを感じる影響】
・寒さを感じる
↓
・体内の熱が外部へ逃げるのを阻止するため、血管が収縮する
↓
・血圧が高くなる
【原因②:高血圧治療薬の影響】
・薬の効果が切れる
↓
・効果が朝に切れてしまう
↓
・血圧が高くなる
【原因③:アルコールの影響】
・前日の晩に飲酒
↓
・酔いが冷めると血管が収縮する
↓
・血圧が高くなる
冒頭で紹介した患者さんは、体が寒さを感じる影響と高血圧治療薬の2つの原因が当てはまりました!血圧の薬の効果と持続時間について、薬剤師に質問をして知識を深めたとのこと(^^)
朝に血圧が高い原因を頭に入れ、しっかりと対策を行っていきましょうね!
タグ:血圧