血圧が200以上なのに自覚症状ない!体ではこんなリスクが上昇!
「血圧が200以上だけど、自覚症状がなければ問題ない??」
私の知り合いである50歳代の方で、血圧が200以上と非常に高い値の方がいます。ですが、その方は「特別自覚症状がないから大丈夫!」と言っていました。
本当に大丈夫なのか気になりますよね(^^;)
健康診断で多くの人が気にする項目の一つである血圧値。高血圧は様々な深刻な病気へつながる原因となるので、注意が必要な項目です!
血圧が200以上と非常に高い値にも関わらず、自覚症状がないのは問題ないのでしょうか?そこで気になるのが・・・
血圧が200以上の場合のリスク
実は、体の中では非常に負荷がかかっている状態。早いうちに対処していかないと大変なことにもなりかねません(;_;)
そこで、自覚症状がなくても危険な状態である理由について、お伝えしていきますね。
今回は血圧が200以上なのに自覚症状ないという場合のリスクについて見ていきましょう!
■自覚症状がなくても危険!?
血圧が高い時には、自覚症状として頭痛・めまい・肩こりなどが起こることがあります。しかし、血圧が高いとされる200以上でも、自覚症状が現れないことも!
ただし、自覚症状がないから何も問題がないというわけではありません。どういうことかというと・・・
常に血管に負荷がかかっている状態
体はこんな状態なのです!血管に負荷がかかり続けると、血管が硬く・脆くなる動脈硬化を進行させてしまいます。
特に、心臓や脳の血管の動脈硬化が進行していくと、危険な状態になる可能性があります。とても恐ろしいのが、ある日突然生命をおびやかすリスクがあること!
高血圧は別名サイレントキラー(静かな暗殺者)とも呼ばれます。自覚症状がないまま症状が進行していくことから、こんな呼び方をされるんですよね(^_^;)
そのため、自覚症状がないからまだ大丈夫と考えるのはとっても危険!そのままの状態を放置していると、大変なことになりかねません。
心臓や脳の血管にダメージが蓄積されていった場合、どうなっていくのでしょうか?
心臓と脳それぞれについてお伝えしていきますね!まずは、心臓へのリスクについて見ていきましょう。
■心臓へのリスクとは?
血圧が高い状態が続くと、心臓病を引き起こすリスクが高くなります。高血圧が引き起こす代表的な心臓病としては、狭心症・心筋梗塞があります。
狭心症と心筋梗塞それぞれについて、お伝えしていきますね。
狭心症
狭心症は心臓への血流が少なくなることによって起こる症状のこと。
高血圧により血管の動脈硬化が進むと、心臓に血液を供給する冠動脈という血管の内腔が狭くなります。そうすると、心臓へ送られる血液が減ってしまうのです。
血液の供給が減ると、酸素不足となって狭心症の発作を引き起こしてしまいます。狭心症の発作は、胸の中心部に締め付けられるような痛みがあるのが特徴です。
心筋梗塞
心筋梗塞は血管の流れなくなった部分が壊死してしまう疾患のこと。
冠動脈に血栓(血の塊)が詰まってしまうことで、血管の内腔が完全詰まってしまいます。そうなると、それ以降の血液は全く流れなくなるのです。
血液が供給できなくなると、心筋が壊死してしまいます。その結果、全身に酸素や栄養分を供給することができなくなり、一刻も対処が必要となります。
心筋梗塞は突然胸に激しい痛みを感じる発作が起こるのが特徴。発作の際に亡くなる人もいるほど、大変危険な症状なのです。
心臓のみならず、脳の血管のダメージも非常に危険です。
続いて脳へのリスクについて見ていきましょう!
■脳へのリスクとは?
高血圧の状態が続くと、脳卒中を引き起こすリスクが高くなります。
脳卒中とは、脳の血管に障害が起こる疾患のこと。脳卒中には3つのタイプがあり、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血に分類されます。
それぞれのタイプについて簡単に見ていきましょう。
脳梗塞
脳梗塞は脳へ血液を送る血管が詰まることで起こる症状のこと。その先に血液を送ることができないため、脳細胞が死滅していきます。
脳梗塞によって、命を落とす危険性があります。また、たとえ命が助かっても、麻痺や意識障害などの後遺症が残る可能性のある非常に危険な症状です。
脳出血
脳出血は脳の血管が破れて出血を起こした状態のこと。
出血が少量であれば、吐き気や軽い頭痛といった症状ですが、必ずしも自覚症状が出るとは限りません。しかし、出血の程度が多くなると、意識障害や昏睡といった危険な状態となってしまいます。
くも膜下出血
脳梗塞と脳出血は脳の内部による出血なのに対し、くも膜下出血は脳の表面の血管が出血した状態のこと。
脳の表面に脳動脈瘤という“こぶ”ができて、その“こぶ”が破れで出血することによって起こります。
症状は強烈な頭痛を感じることが特徴的。バットで殴られたような痛みと表現されることもあります(;_;)
死亡率がおおよそ50%とも言われる非常に危険な症状です!
血圧が200以上で自覚症状がなくとも、このようなリスクが上昇してしまうのです!生命に関わる疾患を引き起こさないようにするためにも、生活習慣を改善とともに高血圧の治療を早急に行っていきましょうね!
■まとめ
血圧が200以上で自覚症状なしの場合のリスクについて振り返っておきましょう。
生命に関わる疾患のリスクが上昇
血圧が200以上という非常に高い値でも、必ずしも自覚症状が出るわけではありません。しかし、忘れてはならないのが、常に血管に負荷がかかっている状態だということ。
この状態を放置しておくと、血管が硬く・脆くなる動脈硬化を進行させてしまいます。動脈硬化が進行すると、危険な状態を引き起こす要因となります。
特に、心臓や脳の血管にダメージが蓄積されていくと、生命に関わる疾患のリスクが上昇してしまうことに。
冒頭で紹介した50歳代の知り合いの方には、こんなリスクがあることをお伝えしました!危険な状態であることを分かってもらい、生活習慣を変えるとともに、高血圧の治療をすることになりました。
危険な状態を引き起こす前に、分かってもらえてよかったです(^^)
たとえ自覚症状がなくても、一刻も早い生活習慣の改善・高血圧の治療を行っていきましょう!
タグ:血圧