喘息が秋に起こりやすい原因とは?
大人でも悩まされている方が多い喘息。
喘息の発作を起こすと日常生活に支障をきたすことになるため、とてもやっかいですよね。
喘息の症状が秋に起こりやすいのはご存知でしょうか?
今回は喘息が秋に起こりやすい原因とその対策をご紹介していきたいと思います。
目次
■喘息が秋に出やすいのはなぜ?
喘息が秋に起こりやすい理由としては、主に3つの原因があります。
喘息の原因について一つずつ解説していきたいと思います。
【原因①:気温や気圧の変化】
喘息の方の気道は過敏になっているため、気温や気圧の微妙な変化が刺激となります。
季節の変わり目は朝夕の気温差が激しいことや、毎日の気温の変化が大きいことによって発作が起こりやすくなります。
喘息発作が天気予報になるという人もいるほどで、台風が来る前にはいつも発作が起こるという方もいます。
【原因②:ダニやほこり】
喘息の主な原因となる家ダニが一年で最も増えるのが秋の時期です。
喘息体質の一番の原因はアレルギーから来るもので、ダニやほこりが引き起こしているものと言われています。
秋の時期は特に家の中のダニやほこりに気を配る必要があります。
【原因③:ウイルス】
秋にはライノウイルスが流行します。
これは健康な人がかかった場合ただの鼻風邪ウイルスに過ぎませんが、喘息患者はこのウイルスに対する抵抗力が弱く、大きな発作を引き起こす原因となります。
ダニやほこりの大量暴露にこのウイルスが加わった場合、重い発作症状を引き起こすと言われています。
風邪のウイルスが喘息発作を重くする原因となるので、注意が必要です。
秋の喘息はどのように対策すればよいのでしょうか?
秋の喘息の対策について知っておきましょう!
■秋の喘息の対策は?
秋の喘息に対してどのような対策が有効なのでしょうか?
前述の3つの原因に対応する対策をそれぞれご紹介したいと思います。
【①:気温や気圧の変化に対して】
1. 衣類の調節
気温の変化に対応して、服装にも注意が必要です。
秋は一日の気温の差が大きいため、脱ぎ着して体温調節できる服装を心がけましょう。
日中は夏と同じ服装でも構わないかもしれませんが、朝晩は上に羽織れるものを用意するなど調節を心がけましょう。
2. 部屋の温度の調節
秋は最低気温が20℃を下回ると発作が起きやすくなります。
夜は厚めの掛布団をかけたり、夜中だけ暖房をつけるなどして、日中との急激な温度差を避け、徐々に体が寒さに慣れていけるよう調整しましょう。
3. 服薬・吸入器の携帯
発作が起きやすい天気や状況が前もってわかっていれば、薬によってコントロールするのも一つの方法です。
ステロイドの吸入薬のようなアレルギーを抑える薬もあります。
フルタイド、キュバールといった剤型の薬もあります。
飲み薬や吸入薬には様々な種類があるので、医師と相談して体質に合ったものを見つけるようにしましょう。
【②:ダニやほこりに対して】
喘息の主なアレルギー源となるダニやほこりに対しては、徹底的な掃除をすることが有効です。
絨毯や家具の裏、冷暖房機の吹き出し口は特にほこりが溜まりやすいので、チェックが必要です。
ダニやほこりの巣屈になりやすい布製品はなるべく減らし、清潔を保つようにしましょう。
また、布団は週に1,2回は干して、掃除機もかけるようにしましょう。
【③:ウイルスに対して】
風邪のウイルスが喘息の重い発作を引き起こすことがあります。
軽い風邪でもなるべくひかないように、しっかり体調管理と手洗い・うがいを心がけましょう。
風邪をひいたら早く治療に当たり、喘息の発作へとつながらないように予防しましょう。