便を我慢するとどうなる?体に及ぼす悪影響とは!
「トイレで出したいけれども、ここは我慢するしかない…」
学校の授業中や仕事の会議中など中々トイレに行けない状況がありますよね。便意をコントロールするのはなかなか難しいもので、何でこんなタイミングに限って…というときにしたくなることもあるものです。
都合が悪いとつい我慢してしまいがち・・・便を我慢するのは意外と簡単にできるもので、さっきまで行きたかったのに、もう全く行きたくなくなったということもあります。
しかし、実は便意を我慢することは体に悪影響を及ぼすのです。便意を我慢することが習慣的になると、だんだん便意自体を感じなくなるという便秘の方にとっては非常にこわーい話。
今回は便を我慢することによって生じる影響についてご紹介していきます。
■便を我慢する影響とは?
便意を我慢すると次第に便意は消えていくため、行かないで済んでしまうことがあります。下痢の場合は別ですけどね。
便は腸の働きによって起こるため、便意が起こるリズムは定期的です。そのため、我慢した後にトイレに行く機会ができても、次のタイミングまで便意がなかなか来なくなります。
そうすると、便の水分が失われて硬くなってしまった結果、便秘や痔になることも・・・
さらに、体内に便が留まり続けているせいで、体臭の原因になることがあります。便の水分が体内に取り込まれてしまうためです。便を我慢して体臭になるのは非常に嫌ですね。
便意を感じる時には、体内ではどんなことが起きているのでしょうか?
さらに詳しくご説明したいと思います。
■なぜ便意を感じるの?
便意は「うんちを出したい」という体からのシグナルです。便意が起きた時には便はすでに直腸まで起きており、便意が脳に伝えられます。そして脳が排出するか我慢するかの指令を出すのです。
そこで我慢していれば便意は遠のきますが、我慢を繰り返し習慣化してしまうと便意自体を感じにくくなります。
便意にはタイミングがあり、一度便意を感じた時を逃すと次の便意まで便は直腸に留まることになります。さらに次のタイミングも逃し・・ということを繰り返すと次第に直腸の感覚が鈍くなり、脳も排便の指令を出さないようになってしまいます。
これがいわゆる便秘になった状態です。
便秘はよくあることであまり深刻に思えないかもしれませんが、便秘が深刻化すると便で腸が詰まって腸閉塞を起こしたり、腸の組織が壊死してしまうという状態につながることさえあるので侮れません。
便を我慢することの悪影響の一つとして便秘になるメカニズムはおわかりいただけたかと思います。
続いて便を我慢することで生じ得るもう一つの症状についてもご紹介したいと思います。
■便を我慢して下痢になることも?
便を我慢することによって、便秘とは逆に下痢になってしまうこともあります。これは本来排出するべき便が腸内に留まり続けることによって腸の動きが鈍ったり、腸内環境が悪くなることが原因です。
腸内環境が悪くなると悪玉菌が増加し、腸の働きが鈍くなると水分の吸収が悪くなるため下痢になりやすくなるのです。
また、便を我慢することによる下痢は、便秘と下痢が交互にやってくることもあります。硬い便によってせき止められていた下痢が続けて出てくるというような具合で、まさに腸内環境のバランスが崩れていることが明らかな状態です。
■まとめ
便を我慢するとどうなるかについてもう一度振り返っておきましょう。
便を我慢すると、次第に便意は消える
↓
便意が起こるリズムは定期的
↓
次のタイミングまでなかなか来なくなる
↓
水分が失われるため、硬くなる
↓
便秘や体臭の原因に
腸が動いてある一定量の便が溜まることで“便意が来た!”という信号が脳に送られるわけです。しかし、便を我慢することで脳が“便を出さない”と信号を送ると、排泄されませんね。それが習慣化すると、腸からの信号が送られなくなり、便の水分が失われて硬くなります。それが積み重なると便秘となります。
私も小学校の時はよく便意を我慢していました。小さい頃ってトイレの個室に入ると、友達からかわれませんでした?そのため、学校ではひたすら我慢していました・・・
今思えば非常に体に悪いことをしていたんですね。年齢を重なれば、周りも気にしなくなりますが、当時は大きな悩みでしたね。
社会人になってからこれをやると便秘体質になってしまう可能性が高くなるので、便意が来たらなるべくすぐにトイレにいくようにしましょうね!
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