みぞおちの痛みと吐き気の原因は?代表的な5つの病気!
胸から下の部分に痛みと気持ち悪さを感じるという方はいませんか?
上腹部の中心にある窪んだ部分のことを「みぞおち」と呼びます。
普段は痛みを感じることはほとんどない「みぞおち」ですが、ぶつけたわけでもないのに「みぞおち」に痛みと吐き気を感じる症状が続くようであれば要注意です。
みぞおちの痛みと吐き気は、もしかすると病気の兆候かもしれません。
そのようなサインに気づくことは、病気を早いうちに発見する上で大切なことです。
特に胃や腸に異常がある場合に、みぞおちの痛みと吐き気が現れます。
今回はみぞおちの痛みや吐き気が関係する病気について取り上げたいと思います。
目次
■みぞおちの痛みと吐き気を起こす原因は?
みぞおちに起こる痛みで主に考えられるのは胃腸の異常です。
そのため、みぞおちに痛みがある場合は、胃腸に関係した疾患を疑う必要があります。
食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレスといった生活から胃腸にダメージを与えている場合や胃腸に関係ある病気が原因となっている場合もあります。
普通ものを食べると食道から胃へ、胃から十二指腸へと流れていくのが正常な動きですが、胃に負担がかかるとそれが逆流することがあります。
何らかの原因によって、胃酸が逆流することで痛みと吐き気が起こります。
また、胃に負担がかかると、内部の食べ物だけではなく胃も溶かしてしまうため、痛みが生じます。
痛みは胃のSOSのサインですから、見逃さないようにしましょう。
そこでみぞおちの痛みと吐き気が同時にある場合に考えられる病気についても覚えておきましょう。
■みぞおちの痛みと吐き気を伴う代表的な病気
みぞおちの痛みと吐き気から考えられる病気は主に5つあります。
【病気①:急性胃炎】
急性胃炎の場合痛みの原因は胃の粘膜のただれです。
ストレスや過労、暴飲暴食などが発病の原因となります。
【病気②:胃がん】
胃がんは50~60歳の男性に多い病気で、ピロリ菌が原因であると言われています。
早期に見つかれば、内視鏡治療だけで治癒することが可能な場合もあります。
【病気③:逆流性食道炎】
食べ過ぎや胃酸の出過ぎによって、すっぱい胃酸がこみ上げてくるのが逆流性食道炎の特徴です。
食道粘膜の炎症が原因となっています。
【病気④:胃潰瘍・十二指腸潰瘍】
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は胃や十二指腸の粘膜に炎症があり、えぐれたような潰瘍ができている病気です。
胃潰瘍の場合は食事中や食後、十二指腸潰瘍は空腹時や夜中などにみぞおちが痛むのが特徴です。
【病気⑤:虫垂炎】
虫垂炎はいわゆる盲腸のことですが、痛みが出る場所が様々なため診断されにくいことがあります。
初期症状としてみぞおちに痛みが生じることがあります。
それではみぞおちへの痛みと吐き気があり、このような病気ではないかと感じた時にはどうしたらいいのでしょうか?
病院へ行って原因を明らかにする必要がありますが、病院に行く前に痛みを乗り切るための対処法についてもご紹介しておきます。
■病院へ行く前の対処法は?
病院に行きたくても、仕事が忙しいなどですぐに時間をとれないという方も多いのではないでしょうか?
そこで病院に行く前の対処法をご紹介します。
① 安静にする
痛みや吐き気があるのは体が感じている不快感により、脳の嘔吐中枢が刺激されるためです。
そのため体に不快感がある限り、痛みや吐き気は止まりません。
まずは安静にして消化管の乱れや不快感を軽減するようにしましょう。
② 体の右側を下にして寝る
胃の位置の関係上、体の右側を下にして寝ることは消化促進の効果があります。
吐き気を解消するのに効果があります。
横になって安静にする時には右側を下にということを覚えておきましょう。
■まとめ
みぞおちの痛みと吐き気の原因で主に考えられるのが胃腸の異常です。
みぞおちの痛みと吐き気から下記のような病気が考えられます。
- 急性胃炎
- 胃がん
- 逆流性食道炎
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- 虫垂炎
みぞおちに痛みや吐き気といった症状が出た際には、軽症・重症を問わず一度病院に行って検査を受けることをオススメします。
上記のように様々な原因が考えられるので、自分では思いもよらぬ病気が隠れている可能性があります。
すぐに病院に行けない場合は、その前にそのような症状を和らげる対処法として、体の右側を下にして安静するのがよいでしょう。