秋のインフルエンザの症状とは?特徴的なのがこの2つ!
「秋のインフルエンザはどんな症状が出るの??」
秋に病院に来院された患者さんで、インフルエンザ陽性と出た方がいました!「この時期にもインフルエンザって出るの!?」ということでビックリΣ(゚Д゚)
冬に発症するイメージがあるインフルエンザ。割合としては非常に少ないですが、秋の時期にも感染する場合があるのです!
体調が悪かったり、熱が出ていると、まずは風邪を疑ってしまい、その判断が難しいところ。そこで気になるのが、秋のインフルエンザの症状。
主な症状が次の2つ。それは・・・
- 急に高熱が出る
- 全身に症状が現れる
インフルエンザの治療薬は、ある程度時間が経過すると、効果を期待できなくなってしまいます(;_;) 早い段階で治療をするためには、秋のインフルエンザの症状を把握しておくことが大切!
今回は秋のインフルエンザの症状についてお伝えしていきますね!
■症状①:急に高熱が出る
インフルエンザで特徴的な症状の一つが急な高熱。
徐々に具合が悪くなる風邪と違い、38度以上の高熱が急に出るのが特徴です。場合によっては、40度以上の高熱となることも。
高熱が出るのは、体からウイルスを排除しようとする体の働きです。体温を上げることによって、ウイルスの増殖を防ごうとします。
そのため、体に悪い影響を及ぼすインフルエンザウイルスを一刻も早く排除しようと、急な高熱が出るのです!
急な高熱の他にも、秋のインフルエンザに特徴的な症状があります。
続いて全身症状について見ていきましょう。
■症状②:全身に症状が現れる
インフルエンザは体の一部分だけではなく、全身症状が出るのも特徴。頭痛・関節痛・筋肉痛・倦怠感・鼻水・咳といった症状が複合的に現れるのです!
その中でも、インフルエンザの特徴的な症状である関節痛や筋肉痛といった体に痛みが起こる症状は、風邪では見られません。
この痛みは、体がインフルエンザウイルスと闘っている証拠!
体内に侵入してきたインフルエンザウイルスを攻撃するために、サイトカインという物質が体内で大量に分泌され、免疫細胞が活発に動きます。その際に、多量に作られたサイトカインをどうにかしなければなりません。
サイトカインの過剰なを抑えるために作られるのがプロスタグランジンという物質。このプロスタグランジンには、血管を拡張させる作用があるため、痛みの原因となるのです!
⇒ インフルエンザの関節痛はどう対処すればいい?この2つがポイント!
秋の時期に急な高熱と全身症状が現れたときには、インフルエンザを疑うことができます。しかし、秋風邪と間違えてしまう可能性も否定できませんよね。
そこで、秋のインフルエンザと秋風邪を見分ける方法についても、ご紹介していきますね。
■秋風邪との違いとは?
秋風邪とインフルエンザは、どうやって見分ければよいのでしょうか?
見分けるためにはそれぞれの特徴を知ることが大切。秋風邪とインフルエンザの特徴について見ていきましょう。
<秋風邪とインフルエンザの違いについて>
【秋風邪】
・鼻と喉を中心に症状が現れる
・発熱は軽度(37〜38度)
・症状の進行が緩徐
【秋のインフルエンザ】
・全身に症状が出る(頭痛・関節痛・筋肉痛・倦怠感・鼻水・咳など)
・高熱が出る(38度以上)
・症状の進行が急激
インフルエンザは急激に症状が進行します。直近まで体調面には全く問題なかったのに、急に具合が悪くなったという場合は、インフルエンザの可能性が高いです。
インフルエンザの発症から48時間を過ぎると、インフルエンザの治療薬による効果を期待できなくなります。少しでもいつもの風邪と違うと感じたら、すぐに医療機関にかかるようにしましょうね!
■まとめ
秋のインフルエンザの症状について振り返っておきましょう。
① 急に高熱が出る
② 全身に症状が現れる
一般的に秋にインフルエンザというイメージは、あまりないですよね。そこで、迷いやすい秋風邪との区別をしなければなりません。
そのためには、秋のインフルエンザの症状の特徴を頭に入れておくことが大切!
インフルエンザの場合には、38度以上の高熱が急に出ることや、頭痛・関節痛・筋肉痛・倦怠感・鼻水・咳といった症状が複合的に出るということが特徴。
冒頭でご紹介をした患者さんは、インフルエンザの発症後から48時間を経過していなかったため、治療薬が処方されていました!
患者さんは、まさかインフルエンザとは予期していなかったようですが、風邪にしてはずいぶん苦しいと思ったとのこと(^_^;) 何とか治療薬の効果が期待できる時間に間に合ってよかったです!
秋のインフルエンザ症状の特徴を頭に入れ、もし感染してしまった場合には、すぐに医療機関を受診しましょうね!
⇒ インフルエンザを早く治す方法とは?この2つで回復を早める!
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