インフルエンザから肺炎の症状!主な特徴がこの2つ!
「インフルエンザによる肺炎の症状には、どんな特徴があるの??」
インフルエンザから肺炎に移行した患者さんを見たことがあります。インフルエンザが治ってきたかと思いきや、熱と咳に苦しめられることになりました(-_-;)
インフルエンザは安静にしていれば時間とともに治癒していく病気ですが、恐ろしいのは合併症として肺炎に移行した場合。
ただでさえインフルエンザで辛い思いをしたのに、肺炎を引き起こすとさらに大変です!どんな症状が現れると、肺炎が疑われるのでしょうか?
そこで気になるのが・・・
インフルエンザからの肺炎の症状
肺炎は自然治癒が難しい疾患。子供やお年寄りなど体力があまりない方にとっては、肺炎によって命に関わる場合もあるので、特に注意が必要です!
今回はインフルエンザからの肺炎の症状について見ていきましょう!
目次
■インフルエンザから肺炎を疑う症状とは?
インフルエンザから肺炎を引き起こす場合には、どんな特徴があるのでしょうか?主な特徴が次の2つ。
- 7日経過しても熱が下がらない
- 咳が続き呼吸が苦しい
それぞれについて詳しく見ていきましょう!
① 7日経過しても熱が下がらない
インフルエンザで熱が出るのは、おおよそ3~5日程度。また、通常7日も経てば、熱以外の症状も治まります。
しかし、7日経っても熱が下がらない場合には要注意!
もしかすると、インフルエンザによる症状ではないかもしれません。肺炎に移行した可能性があります。
② 咳が続き呼吸が苦しい
インフルエンザ発症から7日程度経過しても咳が続く場合、肺炎に移行している可能性があります。
咳や呼吸困難が顕著であり、熱もあるという場合には特に要注意!
このような症状がある場合には、自然治癒は困難な状況です。早い段階で内科や呼吸器科を受診するようにしましょう。
そもそも、どうしてインフルエンザから肺炎に移行するのでしょうか?
次の章でその理由を見ていきましょう!
■インフルエンザで肺炎になるのはなぜ?
インフルエンザの症状に引き続いてなりやすいのが肺炎ですが、実はインフルエンザウイルス自身が肺炎を引き起こすことは基本的にありません。
どんなことが原因なのでしょうか?それは・・・
他の細菌による二次感染
二次感染とは、ある感染症に続いて他の感染症にかかることを言います。今回の場合だと、インフルエンザの後に、肺炎になるということ。
インフルエンザウイルスによって、喉や気道に炎症が起こります。この免疫が弱っている状態で肺炎球菌などの細菌に感染することによって、肺炎になってしまうのです。
肺炎球菌などの細菌は、元々鼻から喉にに存在しています。しかし、免疫が弱まっている時に肺に感染すると、肺炎へ移行するのです。
意外かもしれませんが、インフルエンザウイルスが直接的な原因で死亡に至ることは滅多にありません。インフルエンザで死亡する原因はほとんどは肺炎が重症化したことによるものなのです!
肺炎にならないよう気を付けていても、どうしても肺炎に移行しやすい人がいます。それはどういった人なのでしょうか?
続いてインフルエンザウイルスによる肺炎になりやすい人の特徴について、見ていきましょう!
■インフルエンザから肺炎になりやすい人とは?
インフルエンザから肺炎になりやすい人には、どんな特徴があるのでしょうか?主な特徴が次の3つ。
- 0~5歳の子供
- 50歳以上の大人
- 持病のある方
それぞれについて見ていきましょう!
① 0~5歳の子供
インフルエンザが肺炎に移行する年齢で一番多いのが0~5歳の子供。
体が病原菌に対抗する力のことを免疫力と言います。0~5歳の子供は、まだまだ免疫力が十分に備わっていません。
そのため、肺炎を引き起こす細菌の侵入を許してしまい、インフルエンザから肺炎に移行しやすいのです。
② 50歳以上の大人
50歳以上の大人も、インフルエンザから肺炎に移行しやすいです。
50歳以上になると、免疫力がなんとピーク時(20歳前後)の半分ほどに!年齢を重なるにつれて免疫力が低下するため、肺炎を起こしやすくなってしまいます。
高齢者はインフルエンザから肺炎になりやすいことを頭に入れておきましょう!
③ 持病のある方
心臓病・糖尿病・腎臓病などの持病がある場合には要注意。体内の免疫力が低下してしまうためです。
これらの持病があると、肺炎を起こすリスクが高くなります。
特に高齢者の場合は、年齢的な要因と持病の要因の両方があるため、より一層の注意が必要!
⇒ インフルエンザは糖尿病だと発症リスクが上昇!2つの原因がコレ!
死亡につながる可能性もあるインフルエンザからの肺炎。そんなインフルエンザからの肺炎を避けるポイントはあるのでしょうか?
続いてインフルエンザからの肺炎を防ぐポイントについて見ていきましょう!
■肺炎を予防するためには?
それではインフルエンザにかかってしまった場合、どのように肺炎を防ぐことができるのでしょうか?
一番大切なのはインフルエンザを早く治すこと。
なぜかというと、インフルエンザの感染によって体の免疫機能が弱くなり、細菌に感染しやすい状態だからです。つまり、肺炎に移行しやすい状態だということ。
そのため、インフルエンザを早く治すことができれば、肺炎に移行するリスクを減らすことができるのです。
インフルエンザの治癒期間は十分な休養を取り、無理して活動しないようにしましょうね!
⇒ インフルエンザを早く治す方法とは?この2つで回復を早める!
インフルエンザからの肺炎には、十分注意をすることが大切。
少しでも不安を感じたら、早めに病院で診療を受けましょう!
■まとめ
インフルエンザから肺炎に移行する際の指標となる症状について振り返ってみましょう。
① 7日経過しても熱が下がらない
② 咳が続き呼吸が苦しい
これらの症状が現れた場合には、インフルエンザから肺炎に移行している可能性があります!
インフルエンザから肺炎を引き起こしやすい人の特徴は、以下の通りです。
- 0~5歳の子供
- 50歳以上の大人
- 持病(心臓病、糖尿病、腎臓病など)のある方
共通点は免疫力が弱い状態だということ。肺炎を引き起こす細菌の侵入を許してしまいやすいのです。
そうならないためには、インフルエンザを早く治すことが大切。
少しでも肺炎の疑いを感じたら、すぐに病院に行くようにしましょうね!
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