体温が低いのにだるいのはなぜ?3つの原因はコレ!
「だるいから熱があるのかと思って、体温を測ったらなぜか体温が低い・・・」
体温が低いのにだるいという経験はありませんか?風邪であれば熱が高いはずなのに、逆に体温が低い…そんな予想外の結果が出るのはどうしてか気にありますよね。
実はこれには体の機能的な原因が隠れているのです。それは・・・
低い体温がだるさを引き起こす
ということ。普段はあまり気に留めることのない体温ですが、実は体調と大きな関わりがあるのです。
体温が低いとだるいのはどうしてなのか?今回はこの原因についてご紹介したいと思います。
■体温が低いとだるくなる原因とは?
体は血液の流れによってエネルギーを全身に運搬しています。血流と体温には大きな関係があり、体温が低いと生み出すエネルギーが少ないため、血流も悪くなっています。
そして、血流が悪くなるとだるさを感じることにつながります。つまり、体温が低いとだるいと感じるということ。体温が低い状態とは36度以下のことを指します。「低体温」という言われ方もしています。
どうして体温が低いとだるくなるのか気になりますね。それは・・・
- 酸素や栄養素の運搬が鈍くなる
- 疲労物質が溜まる
- セロトニンが不足する
という3つの状態が体の中で起こっているからなのです。どうしてこのような状態が起こるのでしょうか?
そこで、この3つを詳しく見ていきましょう!
原因①:酸素や栄養素の運搬が鈍くなる
体温の低さが原因で血液の流れが悪くなるということを先ほど述べました。そうなると、体の各臓器に血液が行き届くのが遅くなるということ。つまり、血流が悪くなることによって・・・
体が必要とする栄養素と酸素の運搬が鈍くなる
という状態になります。栄養素や酸素の運搬が滞ると、細胞や遺伝子の合成や修復を行う酵素も運搬されにくくなります。その結果、だるさを引き起こしやすくなるのです。
続いて2つ目の原因について見ていきましょう。
原因②:疲労物質が溜まる
疲れると血液中に疲労物質である「乳酸」が溜まります。この乳酸を白血球やリンパ球が掃除することによって、疲労回復することができます。
ところが、体温が低さによって血流が悪くなると、白血球やリンパ球の働きが鈍くなります。そうなると、この掃除が上手くできず乳酸が溜まっていくこととなります。つまり・・・
体外に排出するはずの乳酸が体に蓄積される
ということ。乳酸の蓄積によってだるさを感じるようになるのです。
最後に3つ目の原因について見ていきましょう。
原因③:セロトニンが不足する
血流が悪くなると内臓の機能も低下し、脳内神経伝達物質である「セロトニン」が分泌されにくくなります。セロトニンには精神を安定させる働きがあるため、不足すると心のバランスを崩しやすくなります。
このセロトニンの分泌は体温と密接な関係があり、目覚めてから体温が上昇し始める朝に分泌が始まります。ところが体温が低い人の場合、朝目覚めても体温が低いままで体にスイッチが入らないため、セロトニンも分泌されにくくなります。
セロトニンが不足すると、感情の浮き沈みが激しくなるとともに、全身のだるさが生じるようになります。
低体温(体温が低い)の人は夜の寝つきが悪くなる、朝が辛いということが多いのもセロトニンの不足が関係してきます。ひどい場合にはうつ病につながることもあるので、体温が低い状態は見逃してはいけない状態だといえます。
低体温の中には、なんと34度台という人もいるほどです。そこまでいかなくても、平熱が35度台という状態も放っておけない状態だと思います。
⇒ 体温が34度台って病気?考えられる原因とは!
■まとめ
体温が低いのにだるいと感じる原因について振り返っておきましょう。
① 酸素や栄養素の運搬が鈍くなる
② 疲労物質が溜まる
③ セロトニンが不足する
これら3つは実際に目に見えるものではありません。ただし、その結果として「だるい」という症状は確実に現れるわけです!
昔と比べて生活が格段に便利になっているため、現代人は低体温の人が増えています。なんと、50年前と現代人では体温が0.7℃近くも下がっていると言われているほどです。つまり、
低体温によるだるさを感じている人が増えている
という事実があるということ。
逆に低体温で何かメリットはないのかな?と思って、いろいろと調べてみました。しかし、残念ながら低体温(体温が低いこと)によるメリットは見つかりませんでした。デメリットの方は他にもあるんですけどね(泣) 例えば、頭痛や吐き気など・・・
体温が低いとだるさを感じる原因を頭に入れて、体質改善のために、きちんとした生活習慣を送っていきましょう!
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