C型肝炎の原因とは?3つの可能性がコレ!
C型肝炎というと血液を介して感染するイメージが強いと思いますが、実際のところの原因が何かはあまり広く知られていないものです。
知らずに感染している場合もあり、正しい知識を知っておくことはとても大切です。
現在は医療行為の衛生が十分に管理されているため、これからC型肝炎にかかるリスクは非常に少ないですが、注射針の使い回しなど衛生面が不十分であった時代に感染している可能性があります。
C型肝炎にかかっている人の半数以上は持続感染状態であり、症状としては現れていませんが、将来的に肝硬変や肝臓がんまで至るリスクがあります。
そのため、過去にC型肝炎にかかるような原因をつくっていないかを確認しておきましょう!
そこで今回はC型肝炎の原因を中心に、どういった検査でC型肝炎であるかどうかが判明するかご紹介したいと思います。
目次
■C型肝炎の主な3つの原因とは?
C型肝炎の感染の原因となるのは血液感染です。
そこで感染した血液に接触する原因となることとして、主に3つが挙げられます。
【原因①:予防接種】
医療行為の衛生が十分に管理されていなかった時代、注射針や注射器を連続して使っていたことがありました。
その時代に予防接種を受けている場合、感染の可能性が考えられます。
今は注射器は使い捨てになっているので、この感染原因はほとんどありません。
【原因②:輸血】
以前は検査体制が万全でなく、C型肝炎感染患者の血液が輸血に用いられていることがありました。
1992年以前は特に高精度での検査方法がなかったため、それ以前に輸血をしたことがある場合、感染の可能性があります。
【原因③:非加熱血液凝固因子製剤】
非加熱血液凝固因子製剤とは、人の血液を由来とする製剤のうち、加熱による減菌を行っていないもののことです。
現在は加熱されたものが用いられており、非加熱のものは流通していませんが、以前は多く用いられていました。
1988年以前に非加熱血液凝固因子製剤を使用したことがある場合、C型肝炎にかかっている可能性があります。
この3つが主な感染原因となりますが、この他にも原因となる事柄があります。
中には医療行為だけでなく、日常で感染してしまう可能性もありますのでよく覚えておきましょう。
■C型肝炎のその他の原因とは?
C型肝炎には他にも次のような原因が挙げられます。
・血液透析
血液を直接扱う治療のため、医療現場で管理が徹底されていない場合、感染が起こりやすくなります。
・入れ墨
入れ墨を入れる際の針で感染してしまう可能性があります。針が使い回されているケースで起こり得ます。
・ピアス
C型肝炎ウイルスの感染者が使用したものを消毒せずに使用すると、感染の可能性があります。
・母子感染
2~10%くらいの割合で、出産の際に感染者である母親から子供へ感染する場合があります。
・性行為
患者との性行為、特に出血を伴うような場合感染することがあります。
特に不特定多数と性行為をする人は感染のリスクが高まります。
それでは上記のような状況に心当たりがあるという人はどうしたらいいでしょうか?
まずは検査して確かめることが何より先決です。
検査の方法についても詳しくご紹介していきましょう。
■C型肝炎を検査するには?
C型肝炎の検査はまず問診から始まります。
輸血、注射、手術、針刺し事故、覚せい剤の回しなどがないかの確認が行われ、感染の原因になりうることがあったかを医師に伝えます。
続いて血液検査となります。
血液検査はHCV抗体があるかどうかを調べる「HCV抗体検査」と、HCVの遺伝子を調べる「HCV-RNA検査」を併用して行います。
抗体はウイルスが排除された後も留まり続けるため、HCV抗体検査で陽性が出ても感染していない可能性もあります。
HCV抗体検査で陽性が確認された後は更にHCV-RNA検査、肝機能検査などで感染を確認していく流れとなります。
■まとめ
C型肝炎の主な原因を振り返っておきましょう!
C型肝炎の主な原因として、
- 予防接種
- 輸血
- 非加熱血液凝固因子製剤
があります。
医療行為の衛生面が不十分であった時代に感染していることが多く、C型肝炎ウイルスの陽性者の半数は60歳以上です。
また、C型肝炎は日本人の肝臓がんの原因の約8割と言われています。
C型肝炎は自覚症状に乏しい病気であるため、発見が遅れやすく、気付かないうちに肝硬変や肝臓がんまで進行してしまうリスクがあります。
そのため、早期発見が非常に大切です。
C型肝炎の原因で思い当たる項目がありましたら、一度検査をしてみることをおすすめします。