風邪の時に運動で汗をかくのはよいこと?その答えとは!
「風邪を引いた時に、汗をかく運動をしても問題ない??」
私は定期的にランニングをしています。運が悪いことに、マラソン大会の1ヶ月前に風邪を引いてしまったことがありました(泣)
一度風邪を引いてしまうと、完治するまでも1週間程度かかってしまいますよね…。症状が鼻水と咳のみであったため、「1週間も待っていられない!」と思い、ランニングを決行。
健康体の時のようなペースでは走ることは避けて、汗をほどよくかく程度でランニングを行いました。そこで、気になる疑問が湧いてきました・・・
風邪の時に運動をすることがよいのかどうか
風邪を引いていても体力があれば、運動をしたくなるもの。ある程度の運動をすれば、必然的に汗をかくことになります。
そこで今回は、風邪の時に運動で汗をかくことによる体への影響をお伝えしていきますね。
■風邪を引いた時の運動はOK?
風邪を引いた時に運動をしてもよいのでしょうか?結論から言いますと、
風邪の引き始めの場合はOK
風邪の引き始め時に運動で汗をかくことは、治りを早めることにつながります。
しかし、どんな状態の時にも運動で風邪の治りを早めることができるかというと、そうではありません。風邪の時は体が弱まっている状態であるため、運動によって体調が悪化する場合もあります。
そこで、運動をしてもよいかどうかを見極める必要があります。そのポイントは、首を基準とした症状によって判断しましょう。
OK:首から上にだけ症状が生じている場合(鼻づまり・鼻水・くしゃみ・咳など)
NG:全身もしくは首から下に症状がある場合(倦怠感・腹痛・吐き気など)
このポイントを是非覚えておいてくださいね!
先ほど、汗をかくことによって風邪の治りを早めることができるとお伝えしましたが、その中身をもう少し詳しく知っておきたいですよね。続いて、その具体的な理由をご紹介していきます。
■汗をかくと風邪の回復が早まる理由とは?
汗をかくと風邪の回復が早まる主な理由はどういったことなのでしょうか?それは、
免疫力が高まるから
運動をして汗をかくと、体温が上がって血流が良くなります。その結果、体中の免疫細胞が活性化することによって、ウイルスを退治する力が強くなるのです。
そのため、風邪の引き始めに汗をかくことで早く風邪を治すことにつながります。
体温を1度上げると、なんと免疫力は5~6倍になると言われています。風邪を引いた時に熱が出るのは、体がウイルスと闘うために働く体の反応なのです。
ただし、すでに熱が出ている場合には、運動は効果的ではありません。これ以上体温を上げる必要はなく、体力の消耗につながるからです。
そこで運動をしてもよいのは、熱が出ていない風邪の引き始めの時だけ。体温を上げる体の反応を意図的に作っているわけです。
しかし、この方法には気を付けなければならないポイントもありますので、それについても頭に入れておきましょう。
■注意するポイントは?
風邪の引き始めに適切な運動の程度は軽度~中程度。激しい運動はかえって風邪を悪化させる可能性が高くなります。
また、風邪の時に効果的な運動の種類は有酸素運動です。有酸素運動とはゆっくりと呼吸をしながら行う運動のことで、ウォーキング・ジョギングなどが挙げられます。
ジョギングやウォーキングには気管を広げる効果もあり、鼻づまりを解消して呼吸を楽にするのにも効果的です。これらの運動でも長時間だと体力を消耗してしまうので、30分以内に留めるようにしましょう。疲れ過ぎると、逆に免疫力を低下させることになります。
風邪の回復に効果的なのは、体に負荷をかけない程度の運動ということを覚えておきましょう。
ただし、熱がなくても倦怠感があるときには、これから熱が上がってくる可能性があるので、控えるべきです。自分自身の体調を考慮して、体力に余裕がある時だけ行うことが重要です。
■まとめ
風邪の時に運動で汗をかくのはよいのかどうかを振り返っておきましょう。
風邪の引き始めの運動はOK
風邪の引き始めの運動によって免疫力が上がるため、ウイルスの活動を抑制します。その理由は、運動によって汗をかくことで体温が上がり、免疫細胞が活発化するからです。
ただし、自分自身の体調には十分に注意を払う必要があります。運動をしても問題がないのは、鼻づまりや・鼻水・くしゃみ・咳など首から上の部位だけに症状がある場合のみで、首より下の症状(腹痛、吐き気など)・全身症状がある場合は止めましょう。
私はこの点を守り、風邪の引き始めに軽いジョギングをするようになりました(^^) ただし、体力があるときのみに限定しており、運動後には体が冷えないように十分注意をしています。
決して無理はせず、体を温めることを意識して行うようにしていきましょうね!
タグ:ウイルス・細菌