インフルエンザ陰性でも高熱が続く!考えられる原因とは?
「インフルエンザ陰性なのに、高熱が続いているんだけど・・・」
私は過去にこんな経験をしたことがあります!高熱と節々の痛みがあったので、インフルエンザかと思いきや陰性との判定が・・・。
何が原因だろうと思った記憶があります(;_;)
インフルエンザが流行している時期で、インフルエンザの疑いが強いはずなのに陰性。そんな場合には、どんなことが考えられるのでしょうか?
考えられる主な原因が・・・
- 検査のタイミングが適切ではないから
- 他のウイルスに感染しているから
2つの原因それぞれについてお伝えしていきますね(^^)
今回はインフルエンザ陰性でも高熱が続く原因について見ていきましょう!
■原因①:検査のタイミングが適切ではないから
1つ目の原因として考えられるのは、検査のタイミングの問題。
実際にはインフルエンザに感染しているのに、検査のタイミングが適切でなかったため、検査結果が陰性と出てしまうことがあるのです。
検査をしたタイミングが早すぎた場合、陰性と出る可能性があります。具体的には・・・
発熱後12時間経過する前に検査した場合
感染してすぐの場合だと、体内のインフルエンザウイルスは十分に増殖していません。発熱が始まった後に、ウイルスが体内で増え始めます。
ウイルスの量が十分増えていない状態で検査を受けると、検査キットに反応しない可能性があるのです!
つまり、本来は陽性なのに陰性と出てしまうということ。
インフルエンザを検出する精度が高くなるのは、発熱してから12時間後以降。より確実なのは発熱して24時間経過した段階なので、発熱した翌日検査を受ければほぼ正確に判定できるということです。
高熱が続くと、すぐに病院に行きたくなりますよね(^^;) ただし、検査を早く受け過ぎると、インフルエンザ陰性と判定される可能性がある、ということを覚えておきましょう!
検査を早く受けてしまい陰性になったけど、やはり症状がインフルエンザのようだということもあると思います。
そんな場合は、時間を空けてから再度検査を受けると、陽性が出る可能性もあります。
インフルエンザ陰性という結果の通り、他のウイルスが原因である可能性もあります。インフルエンザとよく似た症状を起こすウイルスもあるのです。
次の章で詳しく見ていきましょう!
■原因②:他のウイルスに感染しているから
2つ目の原因としては、インフルエンザウイルス以外の感染。
インフルエンザとよく似た症状が出る疾患があるのです。それが・・・
重症急性呼吸器症候群(SARS)
SARSは初期症状が突然の高熱・関節痛・筋肉痛・全身倦怠感など、インフルエンザの症状と極めてよく似ているのです。
症状は似ていますが、原因はインフルエンザウイルスではありません。SARSコロナウイルスというウイルスが原因。
症状だけでは、区別がつかないことが多いです。
病院では最近接触した人に感染者がいないかなどを確認する問診と、検査を行うことによってSARSに感染していないかを判断します。
それぞれの疾患に適した治療をする必要がありますので、どちらに感染しているのかを早めに知ることが大切。医師でも、どちらの疾患かを確実に判定できるわけではありません。
そのため、患者である我々も数回に分けて診断もしくは検査をしてもらう工夫をしていきましょう!
インフルエンザだと思って検査を受けたが陰性だった、それでもインフルエンザのような症状が続いているという場合があると思います。
そんな場合には、検査のタイミングが適切ではない・他のウイルスに感染しているという可能性を頭に入れておきましょうね!
■まとめ
インフルエンザ陰性でも高熱が続く原因を振り返っておきましょう。
① 検査のタイミングが適切ではないから
② 他のウイルスに感染しているから
インフルエンザは、発熱してからウイルスの量が増殖していきます。そのため、発熱後12時間前に検査した場合には、検査キットに反応せず陰性と出る可能性があるのです。
精度を高くするためには発熱後12時間以降、より正確に検査をするためには発熱後24時間ということを頭に入れておきましょう!
また、インフルエンザ陰性という結果の通り他のウイルスに感染している可能性もあります。
インフルエンザとよく似た症状が現れるのが重症急性呼吸器症候群(SARS)という疾患。SARSコロナウイルスが原因です。
私は発熱後12時間前に検査を受けたことが原因で、インフルエンザ陰性と判定されてしまいました(;_;) そのため、インフルエンザの正確な判定が遅れてしまった経験があります。
インフルエンザ検査のタイミング、他のウイルス感染の可能性をしっかりと頭に入れておきましょうね!
タグ:ウイルス・細菌