インフルエンザと湿度・温度の関係性とは?感染しにくい条件がコレ!
「インフルエンザの感染は、湿度や温度によって変わるの??」
私が一度インフルエンザに感染してから、こんな疑問が湧きました。再度感染したくないという思いから、部屋の環境に気を配るようになったのです!
夏にインフルエンザになるという話は聞かないのに、冬になると毎年必ずインフルエンザが流行しますよね。
実は、湿度と温度によってインフルエンザウイルスの生存率が大きく変わるのです。どうしてなのでしょうか?
そこで気になるのが・・・
インフルエンザと湿度・温度の関係
湿度や温度との関係を意識しておかないと、感染しやすい条件が整ってしまいます。どんな環境が感染しにくいのかをお伝えしていきますね(^^)
今回はインフルエンザの湿度と温度との関係について見ていきましょう!
目次
■インフルエンザウイルスの生存率は湿度と温度で変わる!
インフルエンザウイルスは湿度と温度によって、生存率が大きく変わります。実際どのくらい変わるのでしょうか?
1961年にG.J.Harperらによって発表された論文から、その答えをお伝えしていきますね!
湿度・温度を変えると、インフルエンザウイルスの生存率に大きな変化が見られたことが報告されました。論文に記載されている6時間生存率の数値をグラフにしてまとめてみました!
このグラフから大きく分かることが次の2つ。それは・・・
- 湿度(しつど)が高いほど死滅すること
- 温度(おんど)が高いほど死滅すること
インフルエンザウイルスの生存には、湿度と温度に明らかな関係性があることが論文にて証明されています!
「インフルエンザに感染しないためには、湿度と温度をたくさん上げれば大丈夫」と思ったあなた!そう考えるのはちょっと早いです(^_^;)
ただやみくもに湿度と温度を上げれば、他に問題が生じてしまいます。実際のところ、どの程度がよいのでしょうか?
次の章で見ていきましょう!
■湿度と温度はどのくらいがいいの?
インフルエンザ対策には、湿度と温度はどのくらいにすればよいのでしょうか?それは・・・
- 湿度が50~60%
- 温度が20~24℃
まずは湿度から解説していきますね!
先ほどの論文からのグラフで湿度が50%以上だと、インフルエンザウイルス生存率が一気に減るようになりましたね。そのため、50%以上にすることが望ましいです。
ただし、湿度を上げ過ぎると、ダニやカビの発生原因を誘発してしまいます。以上のことから、ベストな湿度が50~60%ということ。
次は温度についてです。
グラフで温度が20℃以上だと、インフルエンザウイルス生存率が一気に減るようになりましたよね。そのため、20℃以上にすることが望ましいです。
ただし、温度を上げ過ぎると暑くなるため、人間が過ごしにくくなってしまいます(^^;) 以上のことから、ベストな温度が20~24℃ということ。
湿度が50~60%、温度が20~24℃というのは、インフルエンザの対策と共に室内で快適に過ごせる環境です。是非この環境を作るようにしていきましょうね!
温度はエアコンやストーブなどによって、比較的簡単に上げることができます。しかし、湿度は意識的に対策しないと上がりません。
そこで湿度を上げる対策について、次の章で見ていきましょう!
■簡単な湿度管理対策3選!
湿度管理はどうしていけばよいのでしょうか?
簡単な湿度管理対策を3つご紹介します。それは・・・
- 加湿器を使用する
- 濡れタオルをつるす
- 洗濯物を干す
それぞれについて、詳しく見ていきましょう!
【対策①:加湿器を使用する】
一番簡単なのは加湿器を使用すること。
部屋の乾燥を簡単に防ぐことができます。湿度管理を自動で行ってくれるためタイプの加湿器を使用すると、非常に便利ですよ(^^)
部屋を適切な湿度に保っていきましょう!
【対策②:濡れタオルをつるす】
部屋に濡れタオルをつるす方法であれば、手軽でお金をかけずに済みます。
タオルの種類としては、バスタオルなどの大き目のタオルを使うと、より効果が高まります。
お風呂上がりに使ったタオルを部屋にかけておきましょう。タオルの乾燥と部屋の加湿を同時に行うことができますよ!
【対策③:洗濯物を干す】
洗濯物を部屋に干せば、乾燥対策にもなって一石二鳥。
なるべく窓側の日の当たる場所で干すようにすると、生乾きの臭い対策にもなります。
また、今は良い香りのする部屋干し用の洗剤が多くあります。部屋干し用の洗剤を活用すれば、部屋干し特有の臭い防止になりますよ!
湿度は意識的に対策をしなければ、なかなか上がりません。これら3つの方法を実践して、湿度管理をしっかりと行っていきましょう!
■まとめ
インフルエンザの湿度と温度の関係について振り返っておきましょう。
① 湿度(しつど)が高いほど感染しにくい
② 温度(おんど)が高いほど感染しにくい
インフルエンザウイルスは、湿度と温度が高くなるほど生存率は低くなります。
ただし、ただ単に湿度と温度を高くすればよいのかというとそうではありません!というのは、両者を高くしすぎると、今度は我々が過ごしにくくなってしまいます(^^;)
インフルエンザの対策と共に室内で快適に過ごせる環境は・・・
- 湿度が50~60%
- 温度が20~24℃
私は温湿度計によって、冬の時期はこの範囲になるように意識をしています!快適に過ごせているとともに、まだ再度インフルエンザに感染していません(^^)
湿度と温度をしっかりと管理して、インフルエンザの感染を防いでいきましょう!
タグ:ウイルス・細菌