血液検査の食事の影響とは!何の項目が変わってくるの?

474bd87189d6498c7582b33558beb3a2_s
健康を気遣って定期的に健康診断をしている方は多いですよね。

その中でも特に血液検査は得られる情報が多いため、様々な病気の早期発見ができるんですよ。この早期発見のためには、正しい検査結果が出るように注意したい事柄が1つあります。それは…

食事の影響で血液検査の結果に影響を及ぼす可能性がある

コレです。

 
ただし、すべての血液検査の項目が食事影響を受けるということではありません。食事によって影響を受ける項目と受けない項目があるんです。

食事の影響によって、病気の可能性を疑われるのは是非避けたいですよね!

それを知っておくと、検査の前日までの食事の内容を意識出来るようになり、より正しい診断結果を得ることが可能です。

今回はこの血液検査の前に注意したい食事についてと影響が出る項目について見ていきましょう。

スポンサードリンク


■血液検査で食事の影響を受ける項目とは?

aj79-1
血液検査の前に食事を摂ることにより、検査結果に変動が出る数値は主に下記のものがあります。

① 中性脂肪

脂質異常のリスクを調べるための検査項目です。

空腹時が基準の数値となるため、食事を摂って満腹状態になってしまうと数値がぐっと上がり、間違って脂質異常症と診断される可能性があります。
 

② 血糖値

糖尿病のリスクを調べるための検査項目です。

中性脂肪と同じく、空腹時が基準のため、満腹状態で検査を受けると異常値と判断され、間違って糖尿病と診断される可能性があります。
 

③ インスリン

食事を摂ると、血糖値を下げる働きがあるインスリンと、インスリン分泌の指標であるC-ペプチドの値も上がりやすくなります。

血糖値と同じく、間違って糖尿病と診断される可能性があります。

 
これらの項目は血液検査の主要な項目ですが、食事によって非常に影響を受けやすいため、検査の前は食事を抜くことが基本です。

ところで血液検査の項目の中には、食事の影響を受けないものもあります。

それも豆知識として知っておくと、健康管理に役立つのでご紹介しておきましょう。

 

■血液検査で食事の影響を受けない項目とは?

078215
血液検査の項目の中には一見食事の影響を受けそうで、実はそれほど受けない項目があります。

それは下記の2つです。

① LDLコレステロール

悪玉コレステロールの一種です。

増加しすぎると血液がドロドロ状態となり、動脈硬化を進行させてしまいます。
 

② HbA1c

あまり聞きなれない項目かもしれませんが、ヘモグロビン(Hb)がブドウ糖と結合したものであり、糖尿病の指標となる数値です。

1ヶ月~2ヶ月前の血糖状態を表すので、食事の影響を受ける血糖値よりも一定期間の正確な血糖状態を知ることができます。

HbA1cと血糖値の違いについて、あまりピンとこない方もいると思います。その場合には、こちらの記事をご参照くださいませ。
⇒ HbA1cと血糖値の違いとは?環境による影響の受けやすさがポイント!

 
これらは長期的な食生活の影響が現れる項目であり、食べたばかりのものが影響することはありません。

これらの数値が高いと、前日食べたもののせいにして言い訳をしたくなりますよね…

気持ちはわかりますが、それは前日の食事のせいではなく、食生活の積み重ねを表す数値であることを受け止めて、食生活の見直しをする必要があります。

血液検査の結果を食事が左右する場合としない場合の項目の違いがありますので、覚えておくと検査結果を見るときに役立つでしょう。

上記の通り食事が大きく影響を及ぼす項目もあるので、検査前は食事を抜くのが基本ですが、何時間前から抜かないといけないのでしょうか?

具体的にご説明したいと思います。

 

■食事は何時間前からダメ?水は?

149841
食事は検査を受ける10時間前から抜く必要があります。

例えば朝9時の検査の予定なら前日23時までで食事をやめ、朝食は抜いて検査に行くということです。

10時間食事を抜く必要があるからと言って、その前に暴飲暴食をすることも検査に差し支える場合があります。長い期間だと難しいと思いますが、検査結果のためにも少しの間は食事を意識したいもの。

食事を抜く前の時間帯も、前日はなるべく体に優しい食事を心がけましょう。

水分は多くの場合、検査の案内書に飲んでよいと書かれているはずですが、水以外の飲料は検査値に影響する可能性があるので、控えるようにしましょう。

検査内容によっては水に関しても制限がある場合もあるので、案内書の指示に従うようにしましょう。

 

■まとめ

血液検査は食事の影響を受ける項目と受けにくい項目があります。

食事の影響を受ける項目の代表はずばりコレ

  • 中性脂肪
  • 血糖値
  • インスリン

食事の影響を受けにくい項目の代表はコレ!

  • LDLコレステロール
  • HbA1c

ただし、LDLコレステロール、HbA1cは直近の食事の影響を受けないという意味であり、長期的な食生活の影響が現れる項目です。

正確な結果を出すために、血液検査を受ける10時間前から食事は控えるようにしましょう!

血液検査で運動の影響はどうなの?と気になる方は下記もご参照くださいませ。
⇒ 血液検査での運動による影響!変動する項目とは?

(Visited 27,057 times, 1 visits today)

スポンサードリンク


コメントを残す

CAPTCHA


サブコンテンツ

このページの先頭へ