インフルエンザは空気感染する?避けるポイントとは!?
インフルエンザは感染力が強いため、感染した人は通学や通勤等外出を控えるように言われています。
それでもインフルエンザウイルスに感染してしまうことはあり得ることですから、どのように感染するのかは気になるところだと思います。
よく聞くのは、インフルエンザに感染した人が咳やくしゃみをすることで、ウイルスが飛んで他の人の鼻や口に入ることで感染する経路です。
しかし、咳やくしゃみではなくとも、感染している人と同じ空間にいるだけで感染する「空気感染」の場合があり得ます。
特に冬場は空気が乾燥しやすいので、ウイルスが好む条件が揃いやすいためです。
そうなるとインフルエンザウイルスが生存しやすくなり、感染のリスクが高まります。
空気感染を予防するにはどうすればよいのかについてもご紹介していきたいと思います。
■インフルエンザは空気感染するの?
そもそも空気感染とはどのようなことを指すのでしょうか?
空気感染とは感染者のくしゃみや咳の飛沫から水分が飛んだ、ごく細かいウイルス粒子が長い間空気中に浮遊するため、感染者と同じ空間に入る人がウイルスを吸入することとなり、感染することを言います。
室内で感染者がくしゃみなどをした場合は、2~3時間はインフルエンザウイルスが空気中を漂っていると言われています。
飛沫感染の場合は、感染者がくしゃみや咳などをした瞬間だけですが、空気感染は長い間空気中にウイルスが漂っているので更に防止が難しくなります。
狭い部屋で湿度が低くて空気が乾燥してる場合、ウイルスが感染性を持続しやすく、感染のリスクが高まります。
それではこのように空気から感染する場合と、感染している人と接近することによって感染する場合ではどちらのほうが可能性が高いのでしょうか?
■空気感染と飛沫感染どちらが多いの?
飛沫感染とは、感染している人のくしゃみや咳の飛沫を直接あびることにより感染することを言います。
インフルエンザにかかった家族の看病をしていたり、感染者が電車など公共の場所にいる場合に感染する可能性が考えられます。
飛沫感染の場合は接近程度が近く、ウイルスの粒子も大きいため、空気感染以上に感染の起こりやすいケースとなっています。
ただし、狭い部屋の中で感染した人と過ごす場合には、比較的長くウイルスが浮遊するため、空気感染にも注意は必要です。
それでもインフルエンザに感染している人と接触を避けることが難しいのは事実です。
子供の看病をする親御さんや、公共の場所で感染に気付いていない人と一緒の部屋にいて感染する可能性もあります。
そこで空気感染を避けるにはどんな予防策を取ればよいのかも考えていきましょう。
■空気感染を避けるために
インフルエンザの空気感染を避けるうえで大切なポイントは二つです。
インフルエンザの流行しやすい季節には、空気感染の予防のために、下記のことを行ってみましょう。
【ポイント①:換気】
部屋の空気を完全に入れ替えるように部屋の対角上の窓を全開にしましょう。
1~2時間に1度行うのが理想的です。
また換気扇や扇風機なども同時に使用すると部屋の空気を徹底的に入れ替えることができます。
こうすることによって部屋の空気中を漂っているインフルエンザウイルスを追い出すことができます。
【ポイント②:加湿】
ウイルスは部屋の湿度が50%を下回ると活性化しやすくなります。
逆に60%を超えるとダニやカビが繁殖しやすくなるため、部屋の湿度は50%~60%の間を保つようにしましょう。
加湿によってもウイルスの感染力を弱めて、空気感染の予防策を取ることができるのです。
■まとめ
インフルエンザの感染は飛沫感染が一般的ですが、空気感染することもあります。
空気感染は長い間空気中にウイルスが漂っているので、思わぬうちに感染してしまう可能性があります。
インフルエンザの空気感染を避けるために大切なポイントは下記の二つあります。
- 喚気
- 加湿
を行っていきましょう。
インフルエンザを部屋から追い出すとともに、ウイルスの感染力を弱めることが空気感染の防止につながります。
換気は1~2時間に1度、部屋の湿度は50%~60%に保つのがポイントです。
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