血圧で手首と上腕の違いとは?おすすめはこっち!
「血圧測定は手首と上腕で測るのがあるけど、どういう違いがあるの??」
病院の待合室でおばあちゃんからこんな質問を受けました。また、話をよく聞いてみると、「手首と上腕で測るのでは違う数値が出る」とのこと。
今までこのことを調べたことがなかったため、答えられず(;_;) 先生から説明をしてもらうことで、おばあちゃんの疑問が解消されました!
思い返してみると、病院の待合室に置いてあるのは上腕式であり、家庭にあるのは手首式というイメージがありました。どちらのタイプも多くの方は目にしたことがあるかと思います。
ただし、この2つのタイプでどういった違いがあるのかを知りませんでした。そこで…
血圧測定での手首と上腕の違い
についてリサーチしました!
別々の値が出てくると、どっちを信用すればよいか分からなくなってきますよね。
そこで今回は血圧を手首と上腕で測定する際の違いと、どちらがおススメなのかについてお伝えしたいと思います。
目次
■手首式と上腕式どちらが良いの?
血圧を測定する場合には、手首式と上腕式どちらのほうがよいのでしょうか?その答えは…
上腕式
です!その理由は、より正確な数値を出すことができるからです。
手首式は数値にバラツキが出やすいのです。健康管理のために血圧を測るわけですから、正確な値が欲しいですよね。
しかし、手首式もデメリットばかりではありません。使い方によっては、非常に有益です。
手首式血圧計のメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
■手首式血圧計のメリット・デメリット
手首式血圧計のメリットとデメリットをお伝えしていきますね。
手首式のメリット
メリットは「携帯性に優れること」と「価格が安いこと」です。
持ち運びが可能なため、毎日測りたいという方には出先にも携帯できて便利です。安いものだと、2,000円代で購入が可能です。
手首式のデメリット
デメリットは腕の高さによって値が変動するという点です。
手首を安定させて計測するのはなかなか難しいですが、腕の高さによって値の変動が大きく変ってしまいます。10cm高さが変わると、なんと値が8mmHg変わってしまうというデータもあります。
測定方法が安定しないと、数値も安定しないのです。
続いて上腕式血圧計のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
■上腕式血圧計のメリット・デメリット
上腕で測る血圧計のメリットとデメリットをお伝えしていきますね。
上腕式のメリット
メリットは正確な値が測れるという点です。そのため、病院の先生に聞いても、ほぼ間違いなく勧められるのが上腕式の血圧計です。高さを毎回同じ高さに固定しにくい手首と違って、環境に左右されにくいのが特徴です。
国の高血圧治療ガイドラインにおいて、上腕での測定が推奨されています。治療基準の血圧値も上腕式で測ったものを基準に記載されているため、より正確な数値であると言えるからです。
上腕式のデメリット
上腕式血圧計には2タイプあるので、それぞれのデメリットをお伝えしていきますね。上腕式は、
- 腕に巻き付けるタイプ
- 腕を機械に通すタイプ
に分かれます。それぞれのタイプのデメリットについてですが、
腕に巻き付けるタイプ(下画像)は腕に巻く作業に多少手間がかかる点です。
また、腕を機械に通すタイプ(下画像)は、血圧計が場所を取るため、置く場所を確保しなければならない点です。
ただし、正確な値が測れるということを考慮すれば、これらのデメリットよりもメリットの方が大きいと思います!
■おすすめの血圧計は?
これから血圧計の購入を考えているのであれば、国の高血圧治療ガイドラインで推奨されている上腕式をおススメします。
上腕式血圧計で特に評判がよい2種類の血圧計をご紹介したいと思います。
【腕に巻き付けるタイプ】
◎ HEM-7200(オムロン社)
上腕式でありながらコンパクトであるため、持ち運びもしやすい血圧計。また、上腕式のわりに手頃な価格であるため、コストパフォーマンスが高いです。
シンプルな機能で文字が見やすく、年配の方が自分で測定するのも簡単です。
【腕を機械に通すタイプ】
◎ HEM-1021(オムロン社)
この血圧計は腕を通すタイプでありながら、それほどスペースを必要としません。(大きさ:24.5 x 21.1 x 17.9 cm) また、重量も約1.6kgと軽めです。
より正しい姿勢での測定で測るために、肘置きの台が付いています。使い方・計測方法がとても簡単と評判の商品です。
折りたたんでコンパクトにできるので、置く場所をとらないのも良いところ。
腕に巻きつけるタイプよりも、価格が少々高いのが難点ですかね(^^;) ただし、病院と同じように手軽で正確な測定ができる優れた血圧計ですよ!
◼︎最後に
血圧測定で手首式と上腕式では何が違うのかを振り返っておきましょう。
- 手首式:価格が安い。腕の高さによって血圧値が変動する
- 上腕式:測定値が正確。腕に巻く作業ありor血圧計が大きい
手首式は腕の高さによって血圧値が変わるので、毎回同じ条件で測定することを守らないといけません。おおよその値を知りたいということであれば、コンパクトで価格も安くてよいと思います。
国の高血圧治療ガイドラインでは、血圧は上腕で測るよう推奨されています。そのため、正確な値を求めるのであれば、上腕式の血圧計で測定することをおススメします。
ご自身の正確な血圧値を把握して、健康管理に努めていきましょう!
⇒ 血圧を服の上から測るとどうなる?研究結果を交えてお伝えします!
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