脂漏性皮膚炎の症状はどこに出やすい?
脂症はよくある肌質ですが、皮脂が過剰に出ることにより、脂漏性皮膚炎にかかってしまうこともあります。
私たちの体の部位でも、脂漏性皮膚炎の症状が出やすい部位があります。
それが頭皮と顔という非常に目立つ場所であり、頭皮と顔に脂漏性皮膚炎の症状が出やすいのには理由があるのです。
脂漏性皮膚炎の症状が頭皮と顔に出やすいのは、どういった理由なのでしょうか?
また、頭皮と顔という目立つ場所に脂漏性皮膚炎が出来た場合、一刻も早く治したいですよね。
この皮膚炎は日々の生活習慣次第で予防・改善することができるので、是非注意点を覚えておきましょう。
今回は特に体の中でも、脂漏性皮膚炎の症状が出やすい部分と対処法についてご紹介していきたいと思います。
目次
■脂漏性皮膚炎の症状はどこに出る?
脂漏性皮膚炎が出やすい体の部分は「頭皮」と「顔」です。
頭皮と顔は皮脂腺が多く、脂漏性皮膚炎の原因となる皮脂の分泌も多いため、症状が出やすい場所だといえます。
皮膚の炎症に伴う症状が起こりますが、頭皮の場合は大きいフケが出やすくなったり、かゆみが強くなったりします。
顔に出る場合は赤いブツブツができたり、かゆみが強くなるという症状が見られます。
一度症状が出始めると、慢性的に進行していくのが一般的です。
それではこの脂漏性皮膚炎はどうして発症してしまうのでしょうか?
そのメカニズムについて見ていきましょう。
■脂漏性皮膚炎になる原因とは?
脂漏性皮膚炎の発症に関与しているのはマラセチア菌というカビ菌の一種です。
このマラセチア菌は誰の皮膚の上にもいる常在菌ですが、過剰に増殖すると皮膚炎の原因となります。
食事の偏り(ビタミンB不足)、皮脂の貯留(洗髪・洗顔の不足)、ホルモンバランスの乱れなども発症の原因となります。
脂漏性皮膚炎が発症するまでには次のような過程があります。
↓
マラセチア菌の繁殖
↓
遊離脂肪酸が増える
↓
皮膚の炎症が起こる
↓
脂漏性皮膚炎
マラセチア菌は皮脂を餌としており、皮脂が過剰に増えるとマラセチア菌も増殖し出します。
マラセチア菌が皮脂を分解する時に生成される脂肪酸によって皮膚の炎症が起こり、脂漏性皮膚炎になってしまうというわけです。
一度発症すると慢性的になりやすい脂漏性皮膚炎ですが、生活習慣を改善することで事前に予防することが可能です。
そこで普段から気をつけておきたいポイントについて覚えておきましょう。
■日常生活での注意ポイントとは?
脂漏性皮膚炎は、生活習慣の改善で高い予防効果が期待できる疾患です。
そこで日頃から下記の3つのポイントを注意しておくようにしましょう。
【ポイント①:食生活】
脂っこい食事は皮脂の過剰分泌を促してしまうので、脂の多い食事を控えるようにしましょう。
また皮膚の代謝や回復を助ける働きのあるビタミンB群を多く含む食品を摂るように心がけましょう。
ビタミンB群はレバー・豚肉・バナナなどに多く含まれます。
【ポイント②:洗顔と洗髪】
洗顔は朝晩二回、洗髪は一回、毎日行うようにして清潔な状態を保つようにしましょう。
また石鹸やシャンプーは刺激の少ないものを使用し、洗い残しがないように気をつけましょう。
ごしごしこすったり熱いお湯で洗ったりするのは、肌へのダメージになりますので避けましょう。
⇒ 脂漏性皮膚炎の頭皮ケアはどうすればいいの?
【ポイント③:紫外線を避ける】
紫外線は肌へダメージを与えるので、紫外線対策を心がけるようにしましょう。
特に頭皮へのダメージが大きいです。
特に紫外線の強い季節は、傘や帽子などで手軽に対策をすることができます。
■まとめ
脂漏性皮膚炎の症状が出やすいのは「頭皮」と「顔」です。
頭皮と顔は皮脂腺が多く、皮脂がたくさん分泌されるため、症状が出やすいのです。
頭皮だと、かゆみが常に気になり、フケがたくさん出ることが特徴です。
顔では、赤いブツブツの湿疹が出来て、かゆみがあるのが特徴です。
脂漏性皮膚炎は日常生活で適切なケアをすれば、改善が可能です。
- ビタミンB群を多く含む「食生活」
- 朝晩2回の「洗顔」と1日1回の「洗髪」
- 傘や帽子などで「紫外線を避ける」
上記を意識して、脂漏性皮膚炎を改善させていきましょう!
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