秋うつの症状とは?この2つの特徴に要注意!
「秋になると気持ちが沈んで、何にもやる気が起きない・・・」
夏までは元気だったのに、秋になってから気持ちや精神状態が不安定に・・・医療現場でそんな患者さんを結構見かけます。
暑い夏が終わって過ごしやすくなる秋は好きな季節として上げる人も多いですが、その反面、うつになりやすい時期でもあります。
秋に症状が出る”うつ”を「秋うつ」と呼んでいます。季節的な要因で起こる”うつ”は、
通常のうつとは違った特徴
があります。気持ちの良い季節なのになぜ、どうして”うつ”になりやすくなるのでしょうか?
今回は秋うつの症状の特徴についてご紹介したいと思います。
目次
■秋うつの症状にはどんなものがあるの?
秋うつは季節性のうつ病であり、秋から冬にかけて下記のような症状が現れます。
症状①:気分の落ち込み
憂うつな気持ちになり、わけもなく落ち込むといった感情の変化が見られます。意欲や決断力が低下し活動が少なくなることもあります。
症状②:疲労感
特に疲れるようなことはしていなくとも、疲労感を感じます。気分の落ち込みと合わせて、外出や活動を控えがちになります。
症状③:日中の強い眠気
前日ぐっすり眠ったにも関わらず、日中に眠気が強く出るのも症状の一つです。結果として、昼夜が逆転しまい症状がより悪化することも・・・
症状④:旺盛な食欲
食欲が旺盛になり、炭水化物や甘いものを特に食べたくなる傾向が出やすくなります。過食と運動不足が重なって、極端に体重が増加することもあります。
ここで「あれ?この症状はうつの症状だっけ?」と思った方もいるのではないでしょうか?
実は秋うつにはある特徴があるのです。続いて秋うつの特徴はどういったことなのかをお伝えしていきますね。
■秋うつの特徴とは?
気分の落ち込みや疲労感は一般的な“うつ”でも見られますが、秋うつには主に2つの特徴があります。それは…
- 十分な睡眠を取っても眠い
- 食欲が旺盛になる
ということ。
一般にうつ病の症状といえば、「眠れない」「食欲が出ない」という症状が多いですが、秋うつは逆の症状が出るのです。
しかし、季節性のうつ病は一時的なもので、秋うつは暖かくなる春頃には症状が改善するのも特徴です。一般的なうつ病と反対な症状があることに加え、時期が過ぎれば治ってしまうため、秋うつを発症していても症状に気づかない人も多いのです。
もしかすると、季節の変わり目のちょっとした変化だと思っていたあなたの症状は、秋うつの兆候かもしれません。
そもそも秋に“うつ”を引き起こしやすいのはどうしてなのか気になりますね。最後に秋に“うつ”を引き起こしやすい原因についてお伝えしていきます。
■秋にうつを引き起こしやすいのはなぜ?
夏の暑さから解放されて過ごしやすい秋ですが、秋に“うつ”を引き起こしやすいのには2つの原因があります。
原因①:日照時間の短縮
秋になると夏よりも日照時間が短くなるため、日光を浴びる機会が少なくなります。
人の体は日光を浴びることで、「セロトニン」という気持ちを明るくしたりやる気を出すためのホルモンを生成します。日光を浴びることが少なくなることで、セロトニンも減少し、結果として“うつ”になりやすくなるのです。
原因②:昼夜の温度差
秋になると、日中は夏のような日もあるのに夜は急激に涼しくなったりと、昼夜の温度差が大きくなります。
急激な温度差は体温調節を司っている自律神経にも影響を与えます。自律神経は、リラックス状態と緊張状態をコントロールする働きがある自分の意思ではコントロールできない神経です。
一日の温度差が激しい気候は自律神経に負担をかけるため、自律神経の働きが乱れてうつ状態を起こしやすくなるのです。
■まとめ
秋うつの症状について振り返っておきましょう。
◎ 気分の落ち込み
◎ 疲労感
◎ 日中の強い眠気
◎ 過食
特に秋うつは「日中の強い眠気」と「過食」が特徴です。一般に“うつ”の症状には、「眠れない」「食欲が出ない」という症状が出ますが、秋うつは逆なのです。
秋うつは季節的な要因による“うつ”であるため、季節が過ぎると治ってしまい、「なんか調子が悪い気がする…」と見落としてしまうこともあります。場合によっては、秋うつは一般に知られている“うつ”に移行する可能性もあるのです。
そのため、これらの症状が出た際には、悪化しないよう秋の間にしっかりと対策を行っていきましょうね。
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